皆さんの周囲にも、クズ男っていませんか?
私は今日、たまたま街で入った定食屋でクズ男に遭遇しました。まったく知らない人ですが、隣に座っていたカップルの男性です。
彼は一緒にいた女性(多分彼女)への配慮があまりにも足りなさすぎて、何の関係もないこちらまで気まずくなり、食事の味すらよくわからなくなってしまいました。
でも、クズ男との貴重な出会いを無駄にするのはもったいない。というわけで、この記事は女性たちの「クズ男検知」の参考になればと思い、そのときの出来事をそのまま書いています。
世の中にはいろんなタイプのクズ男がいますが、こういうパターンもあるんだなと、ひとつの事例として読んでもらればと思います。
焼き魚屋で昼メシを食った時の話

この日は昼食を取ろうと、焼き魚が人気の定食屋に入りました。時刻は14時を過ぎたころ。ピークは越えていると思っていましたが、店内はそれなりに混んでいて、案内されたのはカウンター席。
隣には若い男女が座っていて、大学生カップルといった雰囲気でした。私のすぐ右隣が女性で、まだ食事中。でも残っていたのは、残りほんのわずか。
ところがこの女性、箸の動きは不自然なほどゆっくりで、食べるというより「食べ終わらないように調整している」といった感じ。
二人の会話の内容は聞こえてきませんでしたが、女性はうなずきながら、その右隣にいる男性の話に合わせている様子。
会話を楽しみながらゆっくり食事を楽しんでいるところなのかな?と思いきや、男性の前には山盛りの白飯の上に焼き魚がドーンと乗っています。え?
彼女の残りわずかな料理との落差が妙に引っかかり、「あれ、おかわりでもしたのかな?」と最初は思いました、が…。この違和感は、序章に過ぎませんでした。
隣のクズ男が全然メシを食わない

私が注文を終えて、静かにお茶を飲んでいたときのこと。右隣からは、男性の話し声が途切れることなく聞こえています。内容まではわからないものの、ひと息もつかずに話し続けている印象。
彼女は笑顔でうなずいていましたが、いよいよ自分だけが食べ終えてしまいそうな気まずさが、私にまで伝わってくるような空気感です。
それでも彼は、彼女のそんな様子には一切気づくこともなく、焼き魚にも山盛りの白飯にも手をつけず、ひたすら喋るばかり。
彼女はどんどん俯きがちになり、声も小さく、明らかに気を遣っているように見えました。対照的に彼の声はやけに大きく、どこか「自慢げに語っている」ようなテンションです。
やがて彼女はお茶を飲むのもやめ、スマホを取り出します。それでも画面を見ながら彼の方に目を向け続けていたのが、なんとも健気に感じられました。
メシの味よりクズ男のノイズが気になる

その後、私の焼き魚定食が運ばれてきました。焼き目も香りも申し分なく、脂の具合もちょうど良さそう。期待感がふくらみます。でも箸をつけようとしたその瞬間にも、右側からはあのトーク。
内容は入ってこないものの、声のリズムだけがずっと残り続けていて、集中できません。食事に没頭したいのに、味よりノイズが勝ってくる感覚。
咀嚼している間も話が止まらず、箸を置けばさらに耳に響くという距離感。環境音というより、存在感そのものです。しかも不快。そのせいで、せっかくの魚がまずく感じてきました。
これは明らかに料理のせいではありません。完全にノイズのせいです。焼き魚と向き合いたかっただけなのに、意識をすべて持っていかれる。
ここまでくると、彼が「山盛り白飯の上に焼き魚を乗せている構図」まで腹立たしく感じてくる始末。彼は本当に魚を食べに来たのか?話したいだけなら、もっと適した店が他にもあるはず。
最後は昭和なオチで全部もっていかれた

私が食事を終えて会計をお願いしようとしたところ、タッチの差で彼が先に店員を呼びました。どうやら、後から入店した私とほぼ同じタイミングで食べ終えたようです。
彼は迷いなく、彼女の分もまとめて支払っていました。「当然だろ?」という雰囲気。ここまではよくある光景です。しかし、そのあとに続いた一言が少し予想外。
「領収書ください」。
すぐに彼女が「えっ? 領収書?」と聞き返します。空気がふっと変わった瞬間でした。何の領収書なのか、用途はまったく想像がつきません。
この昼食を経費(会議してるようには見えなかったな〜)で落とすつもりだったのか。少なくとも、彼女は戸惑っているように見えました。魚にも触れず喋り倒して、最後には「領収書ください」。
あまりにも面白すぎる終わり方。帰り道、焼き魚の味はすっかり抜け落ちていました。記憶に残っていたのは、電子マネーの「ピッ」という音と、そのあとの一言。「領収書ください」だけでした。

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