セブンイレブンの「とみ田つけ麺」を楽しみにしていたのに、実際に食べてみたら「なんか微妙だった」と感じた人へ。
SNSでは「なんとなく物足りない」などの意見も見かけますが、それは本当に味そのものの問題でしょうか。
この記事では、実際に購入して食べた感想をもとに、調理方法や食べる環境、そして「期待値のズレ」がどのように印象を左右するのかを掘り下げます。
読み終わる頃には、あのモヤモヤとした違和感の正体がきっとはっきり見えてくるはずです。
セブンの冷凍「とみ田つけ麺」はこんな商品




セブンイレブンの冷凍食品コーナーでひときわ目を引くのが、黒と金のパッケージが印象的な「中華蕎麦とみ田監修・金の濃厚つけめん」。
文字どおり「とみ田」の監修商品で、冷凍食品とは思えない重厚感があります。内容はシンプルで、麺とスープのみ。
調理方法はちょっと複雑で、麺は電子レンジOKですが、スープは凍ったまま沸騰したお湯の中で5〜6分加熱する必要があります。
なお、麺が入っている袋には小さな穴が空いていて、これが「水切りザル」として使えるのはとても便利。でもどうせ鍋でお湯を沸かすなら、今回は「麺もスープも一緒に煮てしまえ」作戦を敢行。
私のような性格の持ち主が調理した場合、この「つけめん」がどのように仕上がるのか?という観点でも見て頂けたらと思います。
食べてみてまず思ったのは「濃厚で本気の味」




食べてみて、まず驚いたのは麺の圧倒的な存在感。うねうねと太く無骨な見た目で、まるで田舎そばのような印象です。まずはそのまま食べてみると、ふわっと広がる小麦の香り。
咀嚼されることに抵抗して、「強烈なコシ」で口の中をバンバン殴ってくる感じは、まさに「グルテンの暴力」。
スープも節系の香りが立ち上がり、ひと口すすれば魚介の旨みがしっかりと感じられる。動物系のコクも重なっていて、濃厚なのに重たさはなく、バランスの良さが際立っている。
極太の麺がスープをしっかりとリフトし、口も食道も通過して「胃の中で一体となって味わえる感覚」があります。
途中で加える柑橘果汁も良いアクセント。これを加えることで、全く別の「ちょいアツ爽やかボーイ」への味変が可能。最後まで飽きずに楽しめる、完成度の高いつけ麺です。
家で食べると「お店の空気」が恋しくなりがち



セブンの「中華蕎麦とみ田監修・金の濃厚つけめん」。個人的には大満足だったのですが、ネット上では「なんとなく物足りない」といった声も見かけます。
なぜそんな反応があるのか。私がバカ舌なのか…?─ そんなことを、つけ麺をすすりながら考えてみました。
まず思ったのは、スープの量。お店のように「スープ割りまで楽しむ」ことを想定している人にとっては、少なく感じるかもしれません。
なぜなら、この商品には330gの麺を食べ切るために必要な分のスープしか入っていないから。
さらに、具材が一切ないことも一因かも。自宅の平皿に麺だけを盛って、味噌汁椀にスープを注ぐ ─ そんな食べ方では、どうしても「見た目のワクワク感」は薄れてしまう。
つけ麺は、盛り付けのセンスや器の力が大きい料理なのかもしれません。
それでもやっぱり400円台この完成度はすごい

この商品、セブンイレブンの店頭価格は429円(税込)(本記事執筆時点)です。セブン店内で他の冷凍食品やカップ麺などと比べてしまうと、正直ちょっとお高め。
でも実際買ってみて、いま自分の手元にあるのは「黒と金の豪華なパッケージ」。しかも「とみ田監修」と、つけ麺界のビッグネームが記されている。
この時点でこの商品への期待値が一気に上がってしまい、実店舗で食べるつけ麺とガチンコで脳内対決させてしまう。自宅でチンしただけなのに。
そんなモードで食べてしまったら、「物足りない」と感じるは当然でしょう。実店舗でつけ麺を食べようと思ったら1,000円以上が当たり前の時代。
自宅でいつでも手軽に、この水準のつけ麺がワンコイン以下で楽しめるなら、セブン「とみ田つけ麺」の完成度はすごいと思います。
やんちゃな調理法を試した結果


なお、今回は「麺もスープも一緒に鍋で茹でる」という力技の調理法を試してみました。結果として、味についてはまったく問題なし。ちゃんと美味しく食べられました。
ただ実はこの商品、買ってから1か月ほど冷凍庫に入れっぱなしにしてしまい、保存状態があまり良くなかった自覚があります。
パッケージには麺330gと書かれていましたが、茹で上がりを測ったところ約300gだったので、少し水分が抜けていた可能性があります。
この水分抜けが「やんちゃな調理法」によるものか「冷凍焼け」によるものかは断定できませんが、やはりパッケージに記載された通りに加熱するのがベストです。
ただし、鍋でまとめて加熱しても味に大きな影響は感じられず、個人的には「問題なし」。
というか…、こんな状態でも「普通に美味しく食べられた」のは、この商品のポテンシャルの高さかもしれません。

  
  
  
  
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