ダイエット中でもラーメンが食べたい。そんな願いを持つ人に向けて、今回は「マルタイ棒ラーメン」が本当にダイエットに向いているのかを検証します。
気になるカロリーや栄養成分を確認しながら、具材や調理法を整えることでどう変わるのかを解説。さらに実際に作って食べてみた感想や満足度もあわせて紹介します。
この記事を読めば、ラーメンを我慢せずに整えて食べるという選択肢が見えてきます。
マルタイ棒ラーメンはダイエット向きか
意外と向いてる?その理由と条件

マルタイ棒ラーメンは一見すると「普通の即席ラーメン」ですが、実はダイエット中でもうまく取り入れられるポテンシャルがあります。
最大の特徴は、油で揚げていない「ノンフライ麺」を採用している点。そのため他の即席ラーメンと比べて脂質が圧倒的に少なく、カロリーも控えめです。
加えてスープ自体も脂っこくないシンプルな構成で、ダイエット向きの仕上がりになっています。ただし「そのまま食べていれば痩せる」という話ではありません。
しかし栄養成分は炭水化物が中心で「たんぱく質」や「食物繊維」が不足しているため、組み合わせる具材や食べ方がカギになります。
つまりマルタイ棒ラーメンは「整えれば向いている」タイプのラーメン。うまく活用することで、食欲と栄養バランスを両立できる賢い選択肢になります。
カロリーと栄養バランスをチェック

マルタイ棒ラーメン(1食)のエネルギーは280kcal(めん:258kcal、スープ:22kcal)。一般的なカップラーメンが400〜500kcal超であることを考えると、かなり控えめな数値です。
脂質もわずか2.6gと極めて少なく、これは麺がノンフライ製法であることが大きく影響しています。たんぱく質は10.9gと最低限はありますが、ダイエット中に必要な量としてはやや物足りない水準。
炭水化物は53.2gと主食レベルのボリュームがあり、スープも全部飲み干すと塩分が4.2g近くになるため、半分ほど残すのが理想的です。
全体としては「脂質控えめ・炭水化物多め・たんぱく質不足気味」という構成なので、うまく整えることで十分ダイエットに活かせます。
単体では中途半端でも、食材と食べ方の工夫次第で「バランス型ダイエットラーメン」に進化させることができる商品です。
おすすめトッピングと避けるべきもの

マルタイ棒ラーメンをダイエット仕様に整えるには、「足りない栄養素を補う」「余計なカロリーを足さない」の2点がポイントです。
まず加えたいのは「鶏ささみ」や「ゆで卵」といった高たんぱく・低脂質の食材。味付けをせずに茹でたまま乗せることで、余計な塩分や脂質を加えずに仕上げられます。
野菜では「小松菜」や「もやし」のようにビタミンや食物繊維を含むものが理想的です。さらに「わかめ」を加えることでミネラルや水溶性食物繊維が補え、満腹感の持続にもつながります。
逆に「チャーシュー」や「味付き煮卵」、「炒め野菜」などの高脂質トッピングは控えたいところ。
また「チャーハン」や「餃子」を添えるとカロリー・塩分ともに一気にオーバーしやすくなります。組み合わせを意識するだけで、ラーメンの印象は大きく変化していきます。
ダイエットマルタイ棒ラーメンの作り方
ヘルシーに仕上げる調理のポイント





用意するのは鍋ひとつと、電気ケトルなどお湯を沸かせるもの。
まず鍋でお湯を沸かし、ゆで卵を先に仕込みます。次に「もやし」→「小松菜」→「ささみ」の順に茹で、それぞれ冷水でしっかり冷やしておきます。
「ささみ」は粗熱が取れたら包丁で薄くスライスしておくとラーメンの上でも食べやすく、見た目もチャーシュー風に整います。
全て茹で終わったら一度お湯を捨てて鍋をリセット。新たにお湯を沸かし直して麺を茹でます。その間にどんぶりに粉末スープと調味油を入れ、お湯でスープを作っておきます。
茹で上がった麺をスープに移し、菜箸で麺線を軽く整えたら用意した具材を盛り付けて完成。「乾燥わかめ」を使う場合は、戻したあとしっかり絞って塩分を抑えておくのがポイントです。
カロリーと栄養のバランスは?

今回の構成では、マルタイ棒ラーメンに加え「ささみ」、「ゆで卵半分」、「もやし」、「小松菜」、「わかめ」、「ねぎ」を加えても、カロリーはおおよそ416kcalに収まります。
なお、たんぱく質は約31g、脂質は7g台とPFCバランスも良好です。さらに野菜や海藻を加えることで食物繊維も4〜5g程度を確保できます。
ここでポイントになるのがスープの扱い。付属スープのカロリーは約22kcalあり、これを半分残すことで約11kcalの削減が可能です。
つまり実質の摂取カロリーは405kcal前後に抑えられ、塩分も約2.8g程度で済みます。ラーメンらしい満足感を維持しながら、ダイエット中でも安心して食べられるラインに整えられる構成です。
実際に食べてみた感想と満足度



マルタイ棒ラーメンは細めのストレート麺にあっさりしたスープが特徴の、軽やかな醤油系ラーメンです。スープは粉末ながら出汁の香りが立ち、脂っこさは控えめ。
いわゆる「こってり系」とは方向性が異なりますが、あっさりした中にしっかり塩味があり、食べ進めるうちにラーメンらしさを実感できます。
麺はつるんとした喉ごしで、軽めの食感ながら満足感があります。今回はそこに、味付けをしていない具材をたっぷり乗せました。「ささみ」は茹でただけてスライス、ゆで卵も味付けなし。
それでもスープの塩味が全体に行き渡るため、味が足りないという印象はなく自然に馴染んでくれます。
彩りや栄養面も充実しており、ラーメンを食べながらしっかり整った食事ができたような満足感が得られました。
スープの味が合わないときの対処法



マルタイ棒ラーメンに付属するスープは、あっさりとした塩ベースで出汁感が強く、関東圏で一般的な濃口醤油ラーメンとはやや方向性が異なります。
そのため人によっては「少し物足りない」と感じることもあるかもしれません。
とはいえ市販の濃いめのラーメンスープに差し替えると、塩分や脂質が一気に増えてしまうため、ダイエット中には不向きです。
おすすめは純正スープをベースにごく少量の調味料を加える方法。たとえば醤油をほんの小さじ1だけ足したり、鶏ガラスープの素をひとつまみ入れるだけで、コクと塩味のバランスが整いやすくなります。
ラー油を数滴たらすのも満足感を高める手段として有効です。スープそのものを大きく変えるのではなく、小さく味を整えることで、味と健康のバランスをうまく保つことができます。
まとめ

マルタイ棒ラーメンは即席ラーメンでありながら脂質が少なく、スープもあっさり系。
そのままでも比較的カロリー控えめですが、具材を整えることで「ダイエット中でも安心して楽しめるラーメン」へと変わっていきます。
今回は特別な調味料を使わず、シンプルな食材を組み合わせただけで味の満足感・栄養バランス・見た目の充実感までしっかり確保できました。
「ラーメンは我慢しなきゃ」と思っている方ほど、一度このスタイルを試してみてほしいです。
制限するのではなく、整えて食べる。そんな柔らかい選択肢として、マルタイ棒ラーメンは非常に扱いやすい存在だと感じます。
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