「なぜかフラフープだけは昔からできなかった」。そんな記憶を持っている人は意外と多いのではないでしょうか。
この記事は「フラフープができない人の特徴」や「できない理由」を知りたい方に向けて書かれたものです。
フラフープは一見シンプルに見えますが、ちょっとした動きのクセやタイミングだけで全然うまく回らなかったりします。
なぜ自分だけうまくいかないのか? その違和感を丁寧に整理しながら、できるようになるためのヒントも紹介します。
記事を読み終えるころには、「やっぱり自分も、もう一度やってみようかな」と思えるきっかけが見つかるかもしれません。
フラフープができない人に共通する3つの特徴
骨盤をどう動かせばいいかわからない

フラフープは「腰をぐるぐる回すもの」と思われがちですが、実際には骨盤を小刻みに前後・左右へ揺らすような動きが求められます。
この“揺らす”という感覚が掴めないまま勢いだけで回そうとすると、フラフープはすぐに落ちてしまいます。
特に大人になると骨盤を意識的に動かす機会が減るため、体の中心を使う感覚そのものが掴みにくくなりがちです。スポーツ経験があっても、この感覚がピンとこないと思うように回せません。
まずは大きく回すのではなく骨盤をリズムよく揺らす練習に集中することが、上達の第一歩になります。
重心の位置や立ち方にクセがある

フラフープを安定して回すには体の軸をまっすぐに保つことが重要です。しかし立ち方にクセがあると無意識のうちに重心がズレてしまい、フラフープが一方向に流れて落ちやすくなります。
たとえばつま先重心・かかと重心が極端だったり、片足にばかり体重がかかっていたりすると骨盤をどれだけ動かしても回転は続きません。
両足に均等に体重を乗せて体の真ん中に軸が通っている感覚を持つことで、安定した回転につながります。まずは自分の“立ちグセ”に気づくことが大切です。
運動神経はあるのにリズム感がない

スポーツが得意な人でもフラフープがうまくできないケースは意外と多く見られます。その理由のひとつが“リズム感”です。
フラフープは一瞬のパワーではなく一定のテンポで骨盤を揺らし続ける必要があるため、リズムが崩れるとすぐに落ちてしまいます。
運動能力が高くても音楽やダンスのような“リズムを刻む動き”が苦手な人にとっては、なかなか感覚を掴みにくい動作です。
同じテンポで動きを繰り返すためには、単なる筋力ではなく“体に染み込んだリズム”が重要になります。手拍子や音楽に合わせて練習することが感覚を掴む近道になります。
フラフープができない本当の理由とは?
しかしフラフープができない理由は、体の動かし方だけではありません。意外と多くの人が、「できない理由」そのものと向き合ってこなかっただけ、というケースもあるのです。
うまくいかない理由を考えたことがない

子どもの頃にフラフープをやってみて、うまくいかなかったまま「自分には向いてない」と思ってしまった人は少なくありません。
でもそのときに「なぜできないのか」を真剣に考えた人は、きっとほとんどいないはずです。
自転車のように「できなければ困る」ものではないため、なんとなく諦めたまま大人になっているケースも多いのではないでしょうか。
けれど実は、ほんの少し視点を変えて自分の動きを観察するだけで突破口が見えてくることがあります。
うまくいかないのは才能や運動神経ではなく、“考える機会がなかっただけ”。そんな人が意外と多いのかもしれません。
「できないまま放置している」だけかもしれない

フラフープに限らず、うまくいかなかったことをそのまま放置してしまうのは誰にでもあることです。日常生活に支障がない限り、わざわざ克服しようとする機会はあまりありません。
フラフープもできなくても困ることはありません。でもできなかったことにあらためて向き合ってみると、大人になった今だからこそ気づけることがあるのです。
子どもの頃には理解できなかった感覚も、今ならクリアに捉えられることがあります。「放置していただけだった」と気づけたとき、できる可能性が一気に高まることもあるのです。
できる人は、最初から感覚で成功していた

フラフープが得意な人の多くは、子どもの頃から「なんとなく」できてしまっていた人です。
そうした人たちは、理屈を考えなくても自然に動きが身についているため「どうやって回しているのか」を説明できないことも少なくありません。
そのため感覚でできてしまった人の動きをマネしても、うまくいかないのは当然ともいえます。できなかった人は、その“できるようになるまでのプロセス”を自分自身で掘り下げていく必要があります。
感覚的に成功した人には見えないステップを自分で探っていくことが、上達への大きなカギになります。
フラフープができるようになるために大切なこと
まずはフラフープとしっかり向き合ってみる

フラフープを回せるようになるためには、「なぜできないのか?」をしっかり観察することが大切です。
どのタイミングで落ちるのか、どんな動きのときに回りやすくなるのか、体の動きを一度分解して考えてみましょう。
ただ腰を振るだけでは成功しないのはフラフープが単なる力技ではなく、体の使い方を理解することが必要な動きだからです。
他人の動きを真似するよりも、自分の体と対話するように試行錯誤していく中で思いがけないヒントが見えてくることもあります。
「とりあえずやってみる」から「なぜ回らないのか」を意識してみること。そこからすでに上達の第一歩は始まっています。
ある日突然、コツをつかむことがある

何度挑戦してもできなかったのに、ある日突然スルスルと回りはじめる。フラフープでは、そんな“急にできる瞬間”が訪れることがあります。
体が動きを記憶し、あるとき自然に“正しい動き”にハマることで回転が成功することがあるのです。最初はまったく感覚がつかめなくても、繰り返し試すうちにほんの一瞬でも成功する感覚が生まれます。
そしてその小さな成功体験が自信と次のステップへの大きな手がかりになります。「自分には無理」と決めつけず、あきらめずに続けてみることで、ある瞬間に感覚が大きく変わる可能性があります。
最終的には“体が覚える”ものだと考える

フラフープは理屈を理解してもすぐに回せるようになるとは限りません。最終的には“体が覚える”ことが成功へのカギになります。
これは自転車に乗る練習と似ています。仕組みを頭でわかっていても、最初からスムーズに乗れる人はほとんどいません。
それでも何度も繰り返すうちに、ある日突然バランスが取れて前に進めるようになる。それと同じように、フラフープも“何度も動かしているうちに体が学習する”動きです。
毎回同じようにやっているつもりでも、少しずつ体は変化しています。焦らず自分のペースで繰り返すこと。できるようになるまでの過程も楽しみながら、じっくり取り組んでみてください。
まとめ

フラフープができない理由は運動神経や才能だけではありません。
骨盤の動かし方、重心のクセ、リズム感、そして「考える機会がなかったこと」─ それぞれの要因が積み重なって、ただ“今はまだできないだけ”という状態を生んでいるのかもしれません。
うまくいかないことに向き合ってみる、体の動きを観察してみる。それだけでも、できるきっかけは少しずつ近づいてきます。
成功のコツは誰かのマネをすることではなく、自分の感覚を探ること。できなかったことに再びチャレンジしてみると意外な手応えを感じられることもあります。
フラフープはあきらめなければ案外“突然できるようになる”世界です。
編集後記

私が最初にフラフープに出会ったのは、小学校に入った頃だったと思います。
初めてその輪っかを見たとき、どう遊ぶものなのかよく分からなくて縄跳びみたいに飛んでみたり、車輪のように転がしてみたりしていました。
でもある日、友達が腰で回し始めたときに「え、そんなことできるの?」と驚いたのを覚えています。
見よう見まねでやってみたけれど当然うまくいかない。何度やっても回らず、気がつけばそのまま放置していました。
体育の授業でも逆上がりや二重跳びができないのは日常茶飯事で、できないことがあるのが当たり前だった自分にとって、フラフープができないことも特別なことではありませんでした。
体育の時間、フラフープをただ持ってるだけで終わっちゃったこともあった気がします。でもある時、たしか小学校の高学年になってから、ふとやってみたら普通に回せるようになっていたんです。
腰をリズムよく動かせば自然と回り続ける。まるで自転車が突然乗れるようになるあの感覚に近いものでした。
思うに、フラフープができない人って、“深く考えてこなかった人”なんじゃないかと思います。別に生活に困るわけじゃないし、できなくても問題ないからそのままにしてきた。
でもだからこそ、大人になってふと「あれ、そういえば自分これできないんだよな」と思い出してしまう。自分ができないことリストの中に、静かにランクインしてくる存在。
だからこそこの記事を書きました。フラフープができない理由をちゃんと考えて、体の動かし方を試してみれば実は意外とできるようになるものなんじゃないか。そう思っています。
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