コストコの誕生日ケーキはまずい?:実体験とケーキ文化の違いで読み解く 

コストコの誕生日ケーキはまずい?:実体験とケーキ文化の違いで読み解く 食べる

コストコの誕生日ケーキを食べて「なんか違う…」「正直まずいかも?」と感じたことはありませんか?

この記事はそんな違和感を抱いた方や、これから購入を検討している方に向けて書いています。

SNSでも話題になる「甘すぎる」「重い」「見た目が派手すぎる」といった声。その背景には日本とアメリカのケーキ文化の違いや、コストコ商品への期待値とのギャップが隠れています。

実体験を交えながら、なぜ「まずい」と感じる人がいるのかを丁寧に読み解きます。読むことで、買う前に“これはそういうケーキだ”と納得できる視点が得られるはずです。

 

なぜコストコのケーキだけ「まずい」と感じる人がいるのか?

「安くて美味しい」がコストコの当たり前という前提

「安くて美味しい」がコストコの当たり前という前提

コストコといえば「安くて美味しい」が定番のイメージ。

特にロティサリーチキンやピザ、パン、スイーツ系の商品などはボリュームがありながらもしっかり美味しく、コスパに優れた商品として高評価を得ています。

そんな中で「ケーキもきっと美味しいに違いない」と考えるのは自然な流れです。

誕生日や記念日に大きなサイズのケーキを買ってみようと思う人も多く、「あのコストコだから間違いないはず」という期待値も高まりがちです。

しかしこうした“当然美味しいはず”という先入観が逆に味やビジュアルとのギャップを生み出し、「あれ?思ってたのと違うぞ?」という反応につながることがあります。

まずいと感じた人の背景には、コストコへの強い信頼感があった可能性も見逃せません。

ケーキに関してはSNSや口コミで違和感の声も

ケーキに関してはSNSや口コミで違和感の声も

実際にコストコのケーキについて検索してみると「甘すぎる」「重い」「水色のクリームが衝撃」など、ちょっとした違和感を抱いたという声がSNSやレビューサイトに複数見られます。

中には「味は悪くないけど一口で満足」「見た目の色が食欲をそそらなかった」など、味そのものというよりも“印象のギャップ”による感想が多いようです。

これは日常的にコストコのチキンやパンを楽しんでいるユーザーほど、「ケーキも同じレベルで美味しいはず」と無意識に期待してしまっていたという背景も影響していると考えられます。

つまり「まずい」と表現されるケースの多くは、味そのものというより“期待値との落差”が原因になっている可能性が高いと考えられます。

筆者の実体験:娘の誕生日会で“あの水色ケーキ”に遭遇

筆者の実体験:娘の誕生日会で“あの水色ケーキ”に遭遇

筆者が初めてコストコの誕生日ケーキを食べたのは、娘の友達の誕生日会にお呼ばれしたときのこと。

パーティーの最後に登場したのは、どーんと大きな水色のホイップケーキ。見た瞬間「アメリカンすぎる!」と驚きました。

正直あのビジュアルの時点でやや構えていたのですが、実際に口にしてみるとやっぱり驚きました。とにかく甘くて重くて、ふわっと感は控えめ。

日本で馴染んでいるショートケーキやモンブランとはまったく異なるベクトルで、率直に言えば「まずい」と感じてしまいました。

ただそれはケーキとしての完成度ではなく、自分の味覚とのミスマッチ。誰かを批判したいのではなく、「これは人を選ぶ味なんだな」と強く実感しました。

 

“まずい”の正体は、日本とアメリカのケーキ文化の違い?

日本のケーキは「軽くて上品」がスタンダード

日本のケーキは「軽くて上品」がスタンダード

日本のケーキ文化は苺のショートケーキに象徴されるように、ふんわりと軽くて甘さ控えめなものが主流です。

スポンジはきめ細かく生クリームはあっさりしていて、全体として「繊細さ」や「上品さ」が重視されます。ビジュアルも白や淡い色合いが中心で、全体的に控えめで丁寧な印象。

ケーキは「贅沢なご褒美」や「ハレの日の特別なもの」として文化的に扱われる傾向があり、それゆえに期待値も自然と高くなります。

そんな背景をもっている日本人にとって、コストコのケーキのような「重さ」「派手さ」「甘さ全開」のスタイルは、どうしても違和感として受け取られやすい。

つまり「まずい」と感じる背景には、単なる好みの違いではなく文化的な前提のズレがあるのかもしれません。

コストコのケーキは「見た目重視のアメリカ流」

コストコのケーキは「見た目重視のアメリカ流」

一方でコストコのケーキはアメリカのパーティー文化を色濃く反映しています。

アメリカにおけるケーキは「味わうもの」というより「イベントの演出物」としての要素が強く、ボリュームや派手さが最優先。

特にバースデーケーキは「目立つ」「写真映えする」「インパクトがある」ことが正義であり、「味はその次」という価値観が根付いています。

コストコのケーキはその文化をそのまま日本で展開しているため、日本の味覚や美意識とはズレを感じやすくなっています。

派手な色味、超絶甘いクリーム、ぎっしり詰まったスポンジ ─ すべてが“アメリカンスタンダード”。このスタンダードに慣れていない人が食べると、「まずい」と感じるのも無理はないでしょう。

“結婚式のケーキが美味しくない”と感じる構造に似ている

“結婚式のケーキが美味しくない”と感じる構造に似ている

海外の結婚式やパーティーに出されるケーキが「見た目は華やかだけど、味は微妙だった」という経験をしたことがある人は少なくありません。

これはまさに“イベント用ケーキ”と“食べるためのケーキ”の違いであり、見た目に全振りしたケーキは味の繊細さや口当たりの良さとは別物として作られているケースが多いのです。

コストコのバースデーケーキもどちらかといえばこの「演出重視」の側面が強いと考えられます。

パーティーでの盛り上がりや写真映え、人数分のボリューム感など、実用性を重視した設計だからこそ、日本人の感覚では「食べ物として違和感を覚える」ことが起こる。

つまり「まずい」のではなく“用途が違う”という理解が必要なのかもしれません。

 

なぜ“まずい”という声が広がっているのか?

誕生日ケーキは“お呼ばれ”で出される特殊な存在

誕生日ケーキは“お呼ばれ”で出される特殊な存在

コストコのケーキが「まずい」と言われる背景には、誕生日ケーキという特殊なシチュエーションも関係しています。

ケーキはそのサイズや性質上、家庭内で完結する食べ物ではなくお呼ばれやパーティーなど、他人に振る舞う機会が多いもの。

特に誕生日会では主役以外のゲストが味わう機会となり、普段コストコを利用していない人の口に入る可能性が高まります。

そうした場での第一印象は記憶に残りやすく、「あれ、なんか違う」と感じた印象がそのまま口コミやSNSに反映されていると考えられます。

つまりケーキという商品は体験される回数が少ない分、共有される回数が多いため「まずい」という声が広がりやすいと考えられます。

非会員層にも届く“はじめてのコストコ体験”になりやすい

非会員層にも届く“はじめてのコストコ体験”になりやすい

コストコの商品は多くが“自宅で消費されるもの”であり、パンやチキンなどは家族内での食事として完結します。

しかし誕生日ケーキの場合は特別な日に「人に出すもの」として使われるケースが多く、より強い印象を残しやすいという特性があります。

特に非会員やコストコに馴染みのない人にとって、初めて食べるコストコ商品が「誕生日ケーキだった」というパターンもあり、その印象がそのまま「コストコの評価」に直結してしまうこともあり得ます。

こうした“代表選手”のような役割を誕生日ケーキが担っているからこそ、ちょっとした味覚のギャップが「まずい」という大きな声になって表れやすいのかもしれません。

“まずい”という声は否定ではなく、価値観のギャップ

“まずい”という声は否定ではなく、価値観のギャップ

ここまで見てきたように、「コストコの誕生日ケーキがまずい」と言われる背景には文化や用途、期待値の違いが複雑に絡んでいます。

もちろん、コストコには美味しい商品がたくさんあることは周知の事実。誕生日ケーキだけが例外というより、「合う人と合わない人の差が大きいジャンル」と考える方がしっくりきます。

SNSなどでの「まずい」という声も、実際には「好みに合わなかった」という感想である場合がほとんどです。

だからこそ事前にこうした情報を知っておけば「なるほど、そういう方向性ね」と納得して選ぶことができ、無用なガッカリも避けられるはずです。

 

まとめ

コストコの誕生日ケーキはまずい?:実体験とケーキ文化の違いで読み解く

コストコの誕生日ケーキに対して「まずい」と感じる人がいるのは、決して味の善し悪しだけが原因ではありません。

日本とアメリカのケーキ文化の違いや、用途のズレ、さらには“お呼ばれ”という特殊な食体験が絡んでいることが分かりました。

つまり「まずい」と言われる背景には、味覚だけでは説明しきれない要素がたくさんあると考えられます。

もちろんコストコには美味しい商品がたくさんあります。ケーキだって、「この味が好き!」というリピーターも実際に存在します。

大事なのは“自分の期待値と合っているか”を知ったうえで選ぶこと。事前に情報を知っておけば、思っていたのと違った…というガッカリは、きっと防げるはずです。

 

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