日本の中枢・足立区に、前からずーっと気になってた立ち食いそば屋があります。その名も「そば和泉」。何度も店の前を通ってるのに…、一度も入ったことがない。
いや、避けてたわけじゃないんですけどね…。このお店、昭和の香りがプンプンするというか、独特な雰囲気を醸し出してるんです。
とはいえ、なかなか機会がなく、気づけばずいぶん時間が経ってしまいました。でも先日、ついにその機会が巡ってきたんです!
ということで、今回は長年の宿題を片付けるべく「そば和泉」に初突撃。果たしてどんなお店なのか。肝心のお味はどうなのか!?勝手にレビューしてみようと思います。
足立区・「そば和泉」に行ってみた

訪問したのは土曜日の13時半頃。ここは足立区総合スポーツセンターの目の前、道路を挟んだ向かい側です。駅からはもんげー遠く、営業時間も長くはない。専用駐車場もありません。
赤いひさしに年季の入った看板は、まさに昭和の立ち食いそば屋。外からは店内の様子もイマイチ見えず、入店はかなり勇気が必要。
意を決して引き戸をガラガラっと開けると、目の前にはドーンとカウンターが!右側には給水機とメニュー表。驚いたのは、天ぷら置き場が木製だったこと。味わいだぁ…♡

調理場の奥には座敷のような空間も見え、住居兼店舗を思わせる造りです。この時、お店を切り盛りしてたのは、おじいちゃん一人。
さて、メニューを見ると…、揚げ物入りのそばやうどんが400円台中心。追加の揚げ物も150円程度。安っす…。600円あればセレブな昼食です。さすが足立区!

そこで珍しいソーセージ天そばを注文したところ、「もう終わっちゃいました」とのこと。残念!なので、第二候補のアジ天そば450円に変更。
支払いのタイミングが分からず、手持ちの450円をカウンターに置いて注文完了。ちなみに現金以外の決済方法は未確認です。
アジ天そば450円を実食レビュー

さて、アジ天そばを注文すると、おじいちゃんが袋入りのそばを取り出して調理を開始。麺を温めてつゆを注ぎ、アジ天を載せれば完成です。所要時間は約1分。早っ…!
天ぷらは揚げ置きですが、油鍋もあり、店内で揚げてるようです。さて、その「アジ天そば」ですが…、大きなアジ天がドーン!はうぅぅ!
しかし、まずはつゆを一口…、んっ!?薄味!てっきりゴリゴリの関東風を想像してたので、意表を突かれましたが、関西風とも違います。なんというか、おじいちゃん家で食べるような優しい味。
続いて麺をすすると、これまた独特。一般的な「昭和駅そば」より2割ほど細く、ふわふわ食感の柔らかい麺が薄味のつゆによく合います。

ひょっとして…スポーツセンターのお客さん向けの健康味付け?なんて想像しました(笑)。
そして主役のアジ天。サクサクでも熱々でもありませんが、噛むと青魚特有の香りがバーン!これは癖のある風味ですが、私は好きですねえ。うん、DHCP!いや…DNA!ん?DHAだっけ?まいっか。
大きいので食べ応えも十分。最後はつゆまで飲み干して完食。濃い味特有の後味もなく、背徳感のない優しいお味でした。
「昭和の味」をずっと守って欲しい

まあ正直に言えば…、「そば和泉」は飛び抜けて美味いというわけじゃありません。麺は昭和のフワフワ麺で、天ぷらだって揚げ置きです。でも不思議と、美味い……。
昔からある素朴な味。こういう店は、味や値段じゃないと思うんです。そ。味わいだぁ…♡
さて、店の向かいにある足立区総合スポーツセンターは、この日も大勢の人が運動を楽しんで大にぎわい。でも道路を一本挟んだ「そば和泉」は、完全に別世界。
客は私一人で、入る前も、そして店を出るときも、ほかの客は現れない。昼時を過ぎてたとはいえ、この店構えでは「立ち食いそば好き」じゃないと入りにくいのかな…なんて。


そんな静かな店内で、おじいちゃんは調理するとき以外、ほとんど動かずじっとしてました。道路の向こうでは大勢の人が元気にスポーツを楽しみ、こちらではおじいちゃんが一人でそば屋を守る。
この対照的な光景が、心に沁みます。いつまで営業してくれるのかは、分かりません。でも、こんな昭和の立ち食いそば屋がなくなったら、寂しいなと思います。
これからも元気で、この味を守ってほしい。そんなことを思いながら、「そば和泉」を後にしました。






コメント