マルタイ棒ラーメンを食べて「えっ、なにこの味…?」と戸惑ったことがある人へ。それ、あなただけじゃありません。
関東人の場合、マルタイ棒ラーメンのスープが「なんか不思議な味…」って感じてしまうケースは意外と多いんです。
本記事では、その「ズレ」がなぜ起きるのかを解き明かし、関東人でもしっくりくる「抜け道」を紹介します。
手軽にマルタイ棒ラーメンの美味さを楽しむ方法から、誰でも作れるオリジナルレシピ、そして驚きの「アレで〆」活用まで、思わず試したくなるヒントが詰まっています。
「まずい」と決めつけて終わるのはもったいない!まずは読んでみて、すぐにスーパー・コンビニへ向かってください。
まずいと感じる理由と手っ取り早い解決策
関東人はスープが「何味?」と感じるかも


九州出身の人にとってはソウルフードでも、関東人が初めてマルタイ棒ラーメンを食べると「これって何味なんだろう…」と一瞬戸惑うことがあるようです。
パッケージには「あっさりしょうゆ味」と書かれていますが、そのスープは関東風の鶏ガラ醤油とはちょっと違う。色も薄めで、出汁っぽいのに和風な感じでもなく、中華っぽさも感じにくい。
「薬膳スープ?」と受け取る人もいて、その味をどこに分類すればいいのか、関東人は首をかしげがち。悩んだ挙句「まずい」カテゴリに入れてしまう人がいても、無理はないでしょう。
これは好みの問題というより、「味覚の基準」が違うことによって起こる現象です。
特に関東は「醤油で脳天パンチしてくる系の味」が好まれるので、そんな関東の鶏ガラ醤油とのギャップが、この「ズレ」を生んでいるわけです。
でもここで手放すのは「正直もったいない」


スープに違和感を覚えたとしても、マルタイ棒ラーメンを「ナシ判定」するのは正直もったいない!というのも、このラーメンの真価は「麺」にあるからです。
ストレートでコシがあり、乾麺とは思えないほど歯切れが良く、茹で伸びにも強い。行列店のラーメンにそのまま使っても違和感がないレベルの麺が、常温保存で手軽に手に入るというのは驚異的です。
つまり「不思議な味…」って感じた原因がスープだけなのであれば、その部分を自分に合うように工夫するだけで、「マルタイ棒ラーメンは化ける」ということ。
味覚の相性は地域や育った環境にも左右されますが、この麺の完成度は誰の舌でも素直に「美味しい」と感じられるクオリティ。
だったら好きなラーメンスープを買ってきて、サクッと差し替えちゃいましょう。これが一番手っ取り早い方法です。
誰でも作れる「関東人がハマる」醤油スープ

市販のラーメンスープを買って来るんだったら、別にマルタイ棒ラーメンじゃなくてもよくね?って声が聞こえてきそうなので…。
ここでは誰でも簡単に作れる、「関東人がハマる」醤油スープの作り方をご紹介します。
スーパーやコンビニで手軽に手に入る食材だけを使った、普段調理をしないようなズボラ男子でもOKな簡単レシピです。
中華は結局「豚と脂とタケノコ」で決まる



このレシピで使うものは、マルタイ棒ラーメンに、いい感じの豚肉、真空パックのタケノコ、長ネギ、おでん出汁、醤油、味の素だけ。豚は脂肪がたっぷり付いたデブがオススメです。
中華料理の決め手は、結局「豚と脂とタケノコ」に集約されることが多いんです(多分)。
だってラーメンにもメンマが乗ってるし、「肉まん」にも「春巻き」にも「チャンジャオロース」にも、全部タケノコが入ってる。そもそもパンダもタケノコが大好物。
つまり中華の旨味はタケノコで出す!これ、基本です。
ということで、この「豚」と「脂」と「タケノコ」を関東人の魂「醤油」で煮込み、自分ならではのスープ(かえし)と、ラーメンの具材を作ります。
なお、「脂」の量はお好みで調整すればよいのですが、最後の「〆」でも使いたいので、ちょっとだけ残しておくのがポイントです。
おでん出汁を使うと一気に話が早くなる






「ズボラ君 何か煮るなら おでん出汁」 ─ 芭蕉か私か、誰かが詠んだ句だったはず。スープを自分で作るなんて…ズボラ男子には不可能な話です。
でも「おでん出汁」があれば一発で解決。おでん出汁は「飲んでおいしい前提」で調整された完成系のスープで、しかも簡単に手に入ります。
ここに豚やタケノコを入れて煮込むだけで、驚くほど自然なスープが出来上がる。薄味好きはこのままでも十分ですが、色味と香りを引き立てるために、醤油を入れていきます。
醤油を足すと角が立つので味の素で調整、これもお好みでOK。そのまま煮込んで、いい感じの色と「味の丸さ」になったら準備完了。
丼に「標準スープ(半分)と調味油」、自作スープ(かえし)を入れ、湯をそそぎスープを作る。麺を入れて麺線を整えたら、「豚」と「タケノコ」を乗せて完成です。





実際に作って食べてみたらバチバチに沼った
ここからはエモ加工なしの画像でお届けします。





それでは、「おでん出汁」で作ったスープを一口…。はい、「不味いはずがない」んです。だって「おでん出汁」に醤油と味の素を足しただけですから。
色味は「関東風の鶏ガラ醤油」より薄めですが、しっかりと醤油の香りが楽しめます。
醤油感はキッチリあるけど、脂が醤油の角を落としてくれて、タケノコの香りが中華っぽさを演出しているので、素朴な中華スープといった味わいです。
もっと「醤油に脳天パンチされたい!」って人は醤油の量を増やしたり、調味脂の香りが得意じゃないって方は豚脂だけで脂分を出すなどで調整するのもポイント。
具材のタケノコは、煮ただけの「なんちゃってメンマ」ですが、逆にタケノコの食感と爽やかさが残ってて◎。マルタイ棒ラーメンは麺が完璧な分、手軽に自作ラーメンを楽しめるのが魅力です。
このレシピが化ける瞬間「それはチャーハン」


「おでん出汁」を買うくらいなら、普通にラーメンスープ買えば良くね?って思ったそこのズボラ君。
まあね…このスープ、「市販のラーメンスープを超えてるか?」と言われたら、正直微妙なラインです。
でもこれ、ラーメンを食べ終わった後に化けるんです。 そう!残った豚とタケノコとスープ(かえし)がチャーハンのネタになる。
さあ、半チャーハンで〆ましょう!
さっき「豚の脂をちょっと残しておいて」と言ったのはこのためです。追加の材料はご飯と卵だけ。写真のチャーハン、家庭用コンロとフッ素加工のフライパンで普通に作りました。
豚とタケノコを具材にして、味付けはさっき自作したスープ(かえし)です。ポイントは一つだけ。卵を落とすとき、コンロの火を消すこと。それだけで、自宅で最高のラーメン半チャーハンが味わえます。








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