軍港めぐりは何時がおすすめ?:時間で変わる「横須賀の顔」と思わぬ落とし穴

軍港めぐりは何時がおすすめ?:時間で変わる「横須賀の顔」と思わぬ落とし穴 歩く

横須賀で人気の「軍港めぐり」に行ってみたいけど、どの時間の便を予約するのが一番いいのか迷っていませんか?

午前と午後、見える景色や船の混み具合、光の角度、船酔いの心配まで…初めての人ほど「時間選び」で悩むポイントは意外と多いもの。

この記事ではそんな「何時に乗るのが正解?」という素朴な疑問に対して、現地での体験や予約データも交えながら、もっとも満足度の高い時間帯を導き出します。

光と風、艦船の動き、観光ルートとの相性まで、体験ベースで検討したい方にはきっと役立つ内容です。

 

横須賀「軍港めぐり」ってどんな船旅?

横須賀「軍港めぐり」ってどんな船旅?

横須賀の「軍港めぐり」は、船の上から横須賀港に停泊中の艦船を間近に見られる、人気の観光クルーズです。

コースカベイサイドストアーズから出航し、海上自衛隊と米海軍の艦船が並ぶ港内を、約45分かけてぐるっとゆっくり巡ります。

ヘリ空母や最新型の潜水艦など、陸からは見えにくい角度や近距離で艦の全景をしっかり眺められるのが最大の魅力。

タイミングが合えば艦船の出港シーンに出会えたり、艦や桟橋で作業している自衛隊員さんが手を振ってくれたりします。ガイドの解説も軽妙で、専門知識がなくても全然大丈夫。

「マニアっぽい人ばかりだったらどうしよう…」と心配になるかもしれませんが、まったくの杞憂。ここは家族客やデート中のカップルなど、ごく普通の人たちが楽しむための観光スポットです。

 

時間帯で変わる「軍港の姿」を楽しもう

午前と午後でこんなに違う:光と景色

午前と午後でこんなに違う:光と景色
午前の横須賀港
午前と午後でこんなに違う:光と景色
午後の横須賀港

横須賀の「軍港めぐり」は、乗る時間によって見える景色の印象がけっこう変わります。午前中は太陽の位置がちょうどよく、港全体が明るく見えて「艦船の形」もくっきりキレイ。

海の反射もやわらかくて、写真を撮るにはちょうどいい光になります。特に11時台は太陽も絶妙な高さに来てくれるので、船体に立体感が出やすい時間帯。

一方で午後になると、艦船の背後から太陽が差し込むので写真が逆光気味になったり、白っぽくなったりすることも。なので「映える写真」を撮りたいなら午前中が無難です。

ざっくり言えば…、横須賀のような東向きの港は、やっぱり午前の光がよく合います。横須賀では港の背に太陽が沈むため、夕方は山肌が黒くなってしまう。

なので晴れた日ほど、横須賀港は午前が勝負です。

いつ行っても大丈夫?:艦船がいる確率

いつ行っても大丈夫?:艦船がいる確率
米海軍 CVN-73 空母 ジョージ・ワシントン
いつ行っても大丈夫?:艦船がいる確率
海上自衛隊 DDH-184 ヘリコプター搭載護衛艦 かが

「行っても何も停まってなかったらどうしよう」って不安になるかもしれませんが、横須賀港が「空っぽ」になることはまずありません。

ここには海上自衛隊と米海軍の基地があり、それぞれ作戦中の艦は外洋へ出て、補修や補給中の艦が横須賀港へ戻ってくる、といったサイクルで動いています。

いわば交代制みたいなもので、何かしらの艦船は必ず停泊していると思って大丈夫です。でも気になるのは、大型艦の停泊状況かもしれません。

たとえば海自のヘリ空母「かが」や、米空母「ジョージ・ワシントン」など。でもこれは正直、タイミング次第です。

米空母なら「横須賀への入港自体が」ニュースになるので調べやすいですが、「かが」は予測が難しい。確実に知りたいなら、SNSで地元の人の投稿を探すのが一番確実です。

 

無理せず楽しむための「ちょうどいい時間」

初めての人は要注意!:10時がハードなワケ

初めての人は要注意!:10時がハードなワケ
米海軍横須賀基地スプリング・フェスティバル2025の様子です

軍港めぐりの10時便は、一見「行けそう」な気もしますが、初めて横須賀に行く県外の人にとっては、意外とハードルが高め。

それは集合時間が9時45分と早めなうえ、都心方面から車で向かう場合は朝の渋滞に巻き込まれる可能性があるからです。

特に首都高湾岸線では、川崎浮島JCTからアクアライン方面へ向かう車列が、本線の流れを完全に塞ぐことも珍しくありません。

また高速を降りて横須賀市街地に入る箇所でも、国道との合流で交通量が一気に増えて進めず、地味な渋滞にハマることもしばしば。

やっと着いたと思っても、コースカベイサイドストアーズの駐車場はかなり広いため、初めての人は車を止めてから受付までの移動でも時間を取られがち。

結果的に、「塵も積もれば遅刻する」になってしまうわけです。(ちなみに、筆者は2002年に東京から向かいましたが、絶対に遅刻したくなかったので横浜で前泊しました)

お腹と波のバランス!:船酔いしにくい時間帯

お腹と波のバランス!:船酔いしにくい時間帯

さて、「船酔い」が心配な方にとっては、乗船する時間と体調のバランスは見逃せないポイント。

実は「食後すぐ」も「空腹すぎ」のどちらも船酔いしやすく、ベストなのは「腹五分目」の状態といわれています。

つまり朝食を食べてから1〜2時間後の「10〜11時台の乗船」が、最も酔いにくいとされる時間帯。食後すぐは胃が消化活動中なので、揺れが刺激になると酔いやすくなるわけです。

特に「消化に時間がかかる食事」の直後は要注意。心配だったら、出航30分前に生姜の入った飲み物(紅茶・ジンジャーエールなど)を摂ると安定しやすくなります。

横須賀港は軍港として選ばれたような場所なので、比較的「波は低め」。でも「船が苦手な方」が、昼食後すぐに軍港クルーズに参加するのは、ちょっと避けた方が良いでしょう。

11時便で理想の一日:午後はまるっと横須賀を

11時便で理想の一日:午後はまるっと横須賀を

じゃあ結局「何時がおすすめなのか?」ですが…、午後は写真が映えないし、食後で船酔いしちゃうカモ。朝イチ10時はヤバいカモ、でも11時なら写真がキレイに撮れるカモ!

というわけで、「軍港巡りのおすすめは11時」です。

11時の便なら、クルーズが終わる頃にちょうどランチタイム。乗船場所のあるコースカや周辺にはレストランやカフェが充実しているので、そのまま食事を楽しめます。

しかもランチを食べ終わった時点で13時。つまり、ここからまだ午後の時間が「たっぷり無傷で」残るわけ。

そのままヴェルニー公園を歩いたり、ドブ板通りをぶらぶらしたり、記念艦三笠まで足を伸ばすなど、午後もたっぷり横須賀観光を楽しめます。

「軍港めぐり」だけじゃなく一日を満喫するには、「11時に乗る」のが正解です。

 

結論:みんなが選んでいる「11時の便」

結論:みんなが選んでいる「11時の便」

こんな「カモカモ」言ってる筆者の文章だけでは、さすがに信頼性に乏しいかもしれません。なので最後はデータを一つ、参考までに載せておきます。

「横須賀軍港めぐり」公式サイトのチケット予約ページに表示される残席数をもとに、2025年11月分の予約状況を集計してみました(本記事執筆時点:10月28日)

すると最も予約が多かったのは11時便で、総予約数は4,033件。これは2位の14時便(3,478件)、3位の10時便(3,329件)を大きく上回っています。

本文でも触れたように、12時便(2,191件)や13時便(2,264件)は食後の影響か予約数がやや低く、15時便(3,182件)も陽が傾く時間帯のためか、午前の便よりは少なめでした。

こうした傾向から見ても、一番人気の「11時便」は、早めの予約が安心です。

※満席時の定員は150名で計算しています。

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