短編スマホ小説:黄色のジャケットで出社した朝に、アヒルって呼ばれた理由がまだ分からない。

短編スマホ小説:黄色のジャケットで出社した朝に、アヒルって呼ばれた理由がまだ分からない。 読むカニ?

私の名前は熊田久真子。
小さな会社で働いている。

鮭とパスタと、
ちょっとお酒が大好きな、
普通の女子だ。

朝の部屋。

ポットの音と、
テレビの声だけが聞こえてる。

「今日のラッキーカラーは…」
「黄色です」

歯ブラシを動かす手が止まった。

黄色…。
そんな色の服、持ってたかな。

でもクローゼットを開けると、
奥の方でやけに目立つ色が
視界に入った。

それは友達に押し付けられた、
真っ黄色のジャケット。

「福袋で出たんだけどさー」
「私これ着ないからー」
「クマ子にあげる」

いやこれは…。

冗談みたいな色だと思って、
私もまだ着ていない。

でも、せっかくのラッキーカラー。
恐る恐る袖を通してみる。

鏡を見た。

まあ確かに派手だけど、
思ったほど悪くはない。

むしろ少しだけ
元気に見える気がする。

ラッキーカラーだし…
今日はこれでいっか。

会社に行くと、
反応は意外と好評だった。

「クマ子、今日なんか明るいね」
「その色いいじゃん」

イジられてる感じはなく、
本当にそう思ってくれてる顔だった。

胸の奥が少しだけ軽くなる。
悪くないのかもしれない…、

そう思いかけたとき。

「おい、ショートカット女」

背後から聞こえた声で、
空気が止まる。

振り向かなくても分かる。
あのウザコンサル男。

近づいてきたウザ男は
私の顔を見て、肩を見て、
最後にジャケットを見る。
そして小さく笑った。

「なんだお前」
「アヒルみてえな格好して」

意味が分からず、私は思わず言い返す。
は?アヒルは白でしょ!

「何言ってんだ?お前」
「ラバーダックは黄色だろ」

それは子供用のおもちゃでしょ!
”本物のアヒル”は白でしょーが!💢

「視認性と認知効率の問題だな」

いや理屈じゃなくて、
なんで私がアヒル扱いされんのよっ!

「ガキにウケそうな服だと」
「”褒めて”やっただけだ」

なんですってぇ〜?💢

周りの空気が少し揺れた。
誰かが笑いをこらえてる気配がする。

朝のオフィス。

クマ子がキレる声と
ウザ男の理屈だけが聞こえてくる。

これもまた、この会社の日常。

「クマ子ちゃん、プリン食べよ」

私がキレた時、
なだめてくれるのは、いつも葵さん。

はい…、いただきます。

私は葵さんから受け取ったプリンを
一口食べた。

今までの”怒り”がスッと軽くなる。
んんん〜♡

二口目をすくう。
しかしそのとき…

べちゃ。

あああああああああ!!!!

私は二口目のプリンを、
黄色いジャケットに落とした。

さっ、3秒ルール!

いや、
そもそもジャケットの上だからセーフ!

私は落としたプリンを
反射的にバキューム食いした。

が…
ジャケットがああああ

って…、あれ?
汚れが全然目立ってない…

これは…無罪っ!
無罪です!葵さんっ!涙

「そ…、そうみたいね笑」

「今日のラッキーカラー」
「だからじゃない?笑」

!!

な…、なんと…

黄色万歳!
アヒル万歳!涙

そうか…
だからアヒルって黄色だったのか!涙

ウザ男もたまには”まともな事”
言うんだ…涙

「違うと思うけど…笑」
葵さんは苦笑いしていた。

アヒルはなぜ黄色いのか?:お風呂の定番おもちゃが「ヒヨコ色」になった理由とは | 沼探
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