足立区民でも知らない人が多い隠れご当地メニュー「六町たんたん」。見た目は辛そうだけど、実際どれくらい辛いの?本当に限定メニューなの?そんな疑問が浮かぶラーメンです。
この記事では足立区六町の珍來でしか食べられない「隠れ激辛メニュー」を体験レポート形式でご紹介します。
湯気モクモクのビジュアル、じんわり汗が止まらなくなるスープ、ふわっと溶ける卵とゴロゴロのひき肉、大ぶり餃子との相性までしっかりレポート。
辛さに自信がある人も、ちょっとビビってる人も、地元のラーメンシーンをのぞいてみたい人も、この記事を読めば「六町たんたん」の全貌がわかります。
足立区六町限定の六町たんたん
六町店だけの特別メニュー

六町たんたんは、あの町中華チェーン「珍來」の六町店でしか提供されていない限定メニューです。
珍來といえば手打ち麺で知られていますが、実は店舗ごとにオリジナルメニューを出しているケースもあり、この六町たんたんはまさにその代表格にあたります。
地元の人でも知らないまま通り過ぎてしまうことが多く、知る人ぞ知る激辛系の一杯として密かに愛されています。
メニュー名はシンプルなのに、内容はけっこう個性的。しかも店の前に大きく貼り出されているわけでもなく、普通に入店したら見落としかねない存在です。
しかしその「ひっそり感」が逆に魅力にもなっていて、常連客の中にはこれ目当てで通う人も見られます。六町グルメの中でも、なかなかレアなポジションにあるメニューです。
湯気と唐辛子の迫力ある一杯

丼が運ばれてきた瞬間、まず驚くのは湯気の量。これでもかというほどの蒸気が立ちのぼり、まるで温泉の源泉のような迫力が目の前に広がります。
そして視線が中央へ向かうと、赤い唐辛子の山。表面を覆うようにパウダーが乗っていて、いかにも辛そうなビジュアルが食欲をくすぐってきます。
とはいえ、ただ辛いだけのラーメンとは違って、見た目にも遊び心が感じられるような印象です。
丼の周囲をぐるりと囲む溶き卵の黄色と、中央の真紅が鮮やかなコントラストを生んでいて、ちょっと写真を撮りたくなるような仕上がりになっています。
激辛マニアでなくても、このビジュアルは思わず手を伸ばしたくなる強さがあります。着丼の時点で、もう勝負は始まっているようです。
辛さの奥に広がる清涼感

スープをひと口すくって飲んだ瞬間、ピリリとした刺激が舌に広がります。
でもその後にやってくるのは意外なほど「スッと抜けるような」後味で、まるで冷たい風が体の中を通り抜けたような清涼感が残ります。
唐辛子の量はなかなかですが、ただ辛いだけでは終わらないところにこの一杯の面白さがあります。まるでスポーツドリンクを飲んでいるような、カラダにスコーンと染み渡る感じが不思議とクセになる。
旨味が強くて押しの強いスープではなく、どちらかというとスッキリしていて飲み進めやすいタイプに仕上がっています。だからこそ、辛さに飽きることなく最後まで楽しめるという魅力が生まれています。
口の中に残るのは、重さではなく爽やかさ。そこが他の激辛系とは一線を画すポイントかもしれません。
手打ち麺で味わう六町スタイル
溶き卵とひき肉の組み合わせ

スープの中には、ふわっと広がる溶き卵とゴロゴロ入ったひき肉。これがまた絶妙なバランス。唐辛子の刺激をほどよくまろやかにしつつ、旨味の輪郭はしっかりキープ。
ひき肉は細かすぎず、しっかり存在感があって「肉を食べてる感」がちゃんとあります。しかも脂っこさは控えめで、スープとのなじみも良好。
口の中でじゅわっと広がるうまさが、辛さの後にもう一段階ご褒美をくれるような感覚です。溶き卵はとろけるように軽く、スープ全体をまろやかに包み込む役目。
単調になりがちな激辛スープにふくらみが生まれていて、「なんか、もうちょい飲みたいな」と思わせてくれる要因になっています。辛さに疲れないのは、この組み合わせの存在が大きいのかもしれません。
喉ごしの良い手打ち麺の魅力

六町たんたんに使われているのは、珍來伝統の手打ち麺。少し太めでモチモチ感が強く、すすったときの喉ごしがすごく気持ちいいんです。
つるっと入ってくるのに、しっかり弾力があって、食べごたえもばっちり。何より驚いたのは、スープとの相性。
激辛スープだと細麺がからみやすいイメージがありますが、この手打ち麺はスープの辛さをまといすぎず、むしろ「受け止めてくれる」ような感触があります。
辛いのに麺がどんどん進む理由は、この絶妙な調和にあると感じました。ズルズルっとすすっても、ちゃんと噛みごたえが残っているのが嬉しいところ。
食べているという満足感と、喉を通る爽快感。両方を同時に楽しめる麺は、なかなか珍しい存在です。
大ぶり餃子とスープの相性



もし六町たんたんを食べに行くなら、ぜひ一緒に頼んでほしいのが餃子です。この餃子、とにかく大きい。ひとくちで頬張ると、じゅわっと肉汁が広がって、まさに小さなごちそう。
皮はもちっとしていて破れにくく、中のあんはニンニク控えめで優しい味わいに仕上げられています。辛いスープの合間にこの餃子を挟むと舌がリセットされて、また次の一口が新鮮に感じられるんです。
箸休めとしても優秀だし、「これがあるとないとでは全然ちがうよな」と思わされる満足感があります。タレをつけなくてもおいしく食べられる設計なのもポイント。
肉の旨味がしっかりしているから、スープとの相性も抜群。セットで頼むことで、六町たんたんの楽しみがぐっと深まります。
まとめ
六町たんたんは見た目のインパクトに反して、実はそこまで激辛というわけではありません。辛さ耐性のない人にはピリッとくるかもしれませんが、辛いもの好きなら余裕を持って完食できるレベルです。
ところが不思議なことに、そこまで辛くないはずなのに、途中からじわじわと汗が止まらなくなってきます。
額から首すじにかけてツーッと流れるほどで、「あれ?思ったよりカラダが反応してる?」と軽く焦るくらいでした。
スープ自体がスッキリしているからこそ、どんどん飲んでしまって結果的に発汗が加速するのかもしれません。
辛さのダメージは少ないけれど、しっかり「汗をかく効果」は味わえるという、ちょっと珍しいタイプの辛さでした。激辛マニアも、地元のラーメン好きも一度は体験しておく価値があります。

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