納豆は体にいい ─ そう思って毎日食べている方も多いかもしれません。でも付属のタレに含まれる糖分や添加物が気になって「本当に健康的なのかな?」と感じたことはありませんか。
この記事ではそんな疑問を持つ方に向けて、納豆のタレを使わずに美味しく食べる方法や、健康を意識した代わりの調味料について紹介します。
実際にどんな成分が含まれているのかを確認したうえで、初心者にも取り入れやすい食べ方から、ちょっと攻めたアレンジまで段階的に提案します。
読み終えた頃には、自分に合った納豆との付き合い方が見つかるはずです。
納豆のタレは健康に悪いって本当?
付属のタレに含まれる添加物と糖分をチェック

市販の納豆に付属しているタレには、意外と多くの添加物や糖分が含まれています。
たとえば一般的な原材料には「ぶどう糖果糖液糖」「アミノ酸等」「香料」「酸味料」などがあり、これらは加工食品に多く使われる成分です。
特に「ぶどう糖果糖液糖」は血糖値が急激に上がりやすい甘味料で、健康を気にする方にとってはあまり積極的に摂りたくない成分の一つです。
また味付けを濃くするために使われる「調味料(アミノ酸等)」はうま味を加える一方で、摂取量によっては味覚のバランスを崩すこともあります。
納豆自体は無添加で発酵食品として非常に優秀なのに、タレがその良さを打ち消してしまっては本末転倒です。原材料表示を見るクセをつけるだけでも、タレの見え方が変わってくるはずです。
健康意識の高い人がタレを避ける理由

最近では、あえて納豆に付属のタレを使わない人が増えています。その背景には健康への関心の高まりがあります。
付属のタレは手軽で味も整っていますが、その反面糖分や添加物の多さが気になるという声も少なくありません。
特に減塩・減糖を意識している人にとっては「納豆は体にいいのに、タレをかけたら意味がなくなるのでは?」という疑念が浮かぶからです。
体質的に添加物に敏感な方や食事を「整える」ことにこだわっている人ほど、その傾向が顕著です。食べるものに気を遣う人にとって、タレは「便利さ」と引き換えに健康を脅かす可能性のある存在。
そうした考え方が浸透しつつある今、納豆を「そのまま食べる」という選択が見直されつつあります。
納豆にタレをかけないという選択肢はアリか

「納豆は好きだけど、付属のタレはちょっと…」という方にとって、「かけない」という選択肢は実は十分アリです。
確かに最初は味が物足りなく感じるかもしれませんが、慣れてくると豆本来の風味や自然な甘みがしっかりと感じられるようになります。
特に減塩や無添加を意識している方にとっては、「何もかけない納豆」はシンプルで理想的な食べ方とも言えるでしょう。
また混ぜずにそのまま食べる「素材を味わう派」も一定数いて、納豆そのものを「豆料理」として見直す動きもあります。
ただし風味に慣れるまでは工夫が必要なため、「何もかけない」は万人向けではありません。とはいえ「あえてかけない」ことを選ぶことで、納豆との新しい付き合い方が見えてくるかもしれません。
健康を意識した納豆のおすすめアレンジ
初心者向け:無添加の醤油で始める納豆の基本形

納豆のタレをやめてみたいけれど、何から始めればいいか分からない ─ そんな初心者の方におすすめなのが「無添加の醤油」です。
付属のタレと比べて原材料がシンプルで余計な甘味料や香料が入っていない分、納豆本来の風味を邪魔せず、ほどよい塩味だけで味がまとまります。
普段使っている醤油を無添加タイプに切り替えるだけでも、味はほとんど変わらずに安心感が得られるのがポイント。
特に「何かを変えてみたいけど失敗したくない」という人には最も取り入れやすい方法です。
納豆1パックに対して小さじ半分ほど垂らすだけで充分で、少量でも塩気とコクが感じられます。健康への第一歩としてはもちろん、調味料を見直すきっかけにもなる基本のアレンジです。
中級者向け:オイルや発酵食材で広げる旨みと栄養

もう少し納豆のアレンジを広げてみたいという方には、「オイル+香味」や「発酵食品同士の組み合わせ」がおすすめです。
たとえばオリーブオイルやごま油に塩ひとつまみを加えるだけで香りとコクがぐっと深まり、タレに頼らない満足感が生まれます。
さらに味噌やおろし生姜を少量加えると、納豆と発酵食品の相乗効果で体にうれしい効果も。カツオ節やすりごまを加えれば、風味だけでなくタンパク質やカルシウムなどの栄養面もカバーできます。
ここでは味を変えるというより「整える」という発想が大切です。少しずつ素材を足しながら、自分に合う組み合わせを探すのも楽しさのひとつ。日々の食卓が楽しくなる、応用編のスタイルです。
上級者向け:究極の「攻め納豆」アレンジ集

ここまできたら「もう納豆で徹底的に遊び倒したい!」という方向けに、少し攻めた上級アレンジをご紹介します。
たとえば無糖ヨーグルト+すりごま。発酵食品同士の組み合わせですが、意外と酸味と香ばしさがマッチします。
さらにアボカド+レモン+塩でねっとり系に寄せれば、もうほぼ「食べる美容液」。キムチ+納豆専用醤油で乳酸菌コンボに仕上げるのも面白いです。
そして最後に到達するのが「何もかけない」という仙人的な極地。
最初は味気なく感じるかもしれませんが、豆本来の甘みや香りを感じるにはこれが最短ルートです。減塩修行中の方にもおすすめです。ここまでくると納豆はもはやデザートだと感じるようになります。
自分だけの一皿を仕上げるつもりで、ぜひ色々試してみてください。納豆のように、身近な食品を少し見直すだけでも塩分摂取量は変えられます。
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まとめ

納豆は体にいい ─ それはもう常識のように語られる時代になりました。
でも健康のために食べているはずの納豆に「甘すぎるタレ」や「気になる添加物」がついてくる現実に、違和感を覚えていた人も多いはずです。
この記事ではそんな納豆の「惜しい部分」を自分の手で変えるための方法を提案してきました。
最初は無添加の醤油から慣れてきたらオイルや味噌、そして最終的には「何もかけない」という選択まで。どれを選ぶかに正解はありません。
大切なのは「自分が気持ちよく続けられる食べ方」を見つけることです。タレひとつ変えるだけでも、納豆との付き合い方が少し変わるかもしれません。
いつもの納豆を、ちょっとだけ丁寧に味わってみてください。
編集後記

納豆のタレ、実は私はほとんど使いません。昔からなんとなく気になっていたんですが、理由は単純で、添加物がいろいろ入っているから。
納豆そのものはすごく健康的なのに、タレだけやたら加工感が強くて「これって逆効果じゃない?」と感じてしまって。
それ以来、家で食べるときは確実にタレは使いません。ホテルの朝食なんかで納豆が出たときだけ、仕方なく使うことがある程度です。
最近は減塩修行中でもあるので、「何もかけない」ことも増えました。これはちょっと修行感があるけど、慣れてくると豆本来の味がちゃんと感じられて意外と悪くありません。
どうしても味が欲しいときは、オリーブオイルに塩をひとつまみ。できれば精製塩じゃなくて、海から採れたミネラルを含んだ塩を使うと、味に深みが出て栄養的にもバランスが取れます。
納豆って、食べ方をちゃんと制御できると本当に体に効く食べ物だと思うんです。
ついご飯と一緒に食べると味を強くしがちだけど、そこでいったん立ち止まって、調味料や組み合わせを見直すだけでも、全然違う健康効果が得られる気がします。
そんな実感も込めて、今回記事にしてみました。
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