「好きって言ってくれたのに、なんでLINEは返ってこないの?」そんなモヤモヤを抱えるあなたへ。この記事は「好きなのにLINEを返さない男」の心理を、筆者の実体験も交えてフラットに解説します。
筆者はかれこれ40年間(ん?)、LINEの返事をまともに返さずに生きてきた一般男性(既婚)。だからこそ、女性にはなかなか伝わらない男の脳内と行動の背景がリアルに語れます。
返事がないのは気持ちがないから?いえ、実はもっとしょーもない理由があるんです。この記事を読むことで不安の正体が言語化され、「あ、そういうことか」と肩の力が抜けるはずです。
どうして「好き」と言ってたのにLINEを返さないの?
連絡をくれないのは気持ちがないからじゃない
LINEの返信が遅い、あるいは来ない。そんなとき女性側が真っ先に抱くのが「私って嫌われた?」という不安です。でも男性の多くは「気持ちがないから連絡しない」わけではありません。
実際には「今は返せる状況じゃない」「返す内容が思い浮かばない」「気づいたら時間が経ってしまった」など、気持ちと関係ない理由でLINEが止まるケースが非常に多いのです。
男性は「好き=すぐ返信」とは考えていない場合が多く、LINEの頻度を愛情の尺度と捉えていません。むしろ「好きだからこそ変な返しをしたくない」と慎重になるタイプもいます。
つまりLINEが返ってこないからといって「冷められた」と直結するのは早計です。まずは「返ってこない=気持ちがない」ではないという認識から変えていく必要があります。
男性にとってLINEは必要な時だけの連絡手段

女性にとってLINEは会話の延長線であり、相手との「つながり」を感じるための手段です。しかし男性にとっては、そもそもLINEが「必要な情報をやりとりするツール」でしかないことが多いのです。
たとえば「明日の集合場所」「待ち合わせ時間」など、用件が済んだ時点で男性側の中では「LINEの目的は終了」しています。
それ以降のやりとり ─ たとえば「今日はありがとう」「楽しかったね♡」のようなメッセージは、彼にとって「意味のない会話」に見えてしまうこともあります。
これは冷たいとかドライという問題ではなく、単にLINEに対する認識が根本的に違うからです。男性にとってLINEは「必要が生じたときに使うツール」というスタンス。
そのため毎日のようにメッセージを送り合う関係が必ずしも「理想」とは限らないのです。
女性の「つながっていたい」と男性の「終わった話」のズレ

女性がLINEをする目的のひとつに、「好きな人とずっとつながっていたい」という感覚があります。
たとえ用件がなくても「おやすみ」や「今日こんなことがあったよ」と送りたくなるのは、相手と心を通わせていたいという気持ちの表れです。
しかし男性はある会話が終わったと判断した時点で、そのやりとりを終了させる傾向があります。たとえば「明日の12時に渋谷集合ね」と決まった時点で、彼にとってLINEの目的は完了しています。
女性がその後に続けたメッセージに対して彼が既読無視したり返事を後回しにしたりするのは、悪意ではなく「もう話は終わった」と思っているからです。
このズレは気持ちの有無ではなく、コミュニケーションの目的が違うだけ。このすれ違いに気づけるだけで、LINEの悩みはぐっと軽くなるはずです。
LINEの価値観は男女でここまで違う
女性は「話していること」が愛情そのもの
多くの女性にとって、LINEでの会話そのものが「愛情表現」です。
用件があるかどうかは関係なく好きな人とメッセージをやりとりしている時間そのものが心地よく、関係の深さを実感できるひとときになります。
日々の些細な報告 ─ 「今日ランチでパスタ食べたよ」とか「この前の映画よかったね」など、目的のないやりとりも女性にとっては「愛されている証拠」として機能します。
だからこそ相手からの返信が遅れたり既読スルーされたりすると、「大事にされていないのでは?」という不安が一気に湧き上がってくるのです。
けれどこの感覚はあくまで「女性側の常識」であって、全員が同じ感覚でLINEを捉えているわけではありません。まずはその前提を一度リセットすることが、すれ違いをなくす第一歩です。
男性はマルチタスクが苦手 LINEが止まるのは脳の反応

男性の脳は、基本的に「1つのことに集中する」構造になっていると言われています。
これは進化心理学の観点でも語られることがあり、狩猟や目標達成のために「一点集中型」の情報処理が発達してきた背景があります。
そのためLINEをしながら同時に他のことをするのが苦手で、「返信を考えている間は他の行動が止まってしまう」というストレスを無意識に感じる人も少なくありません。
たとえ相手のことが好きであっても、意味のないやりとりが延々と続くことで「処理負荷」を感じてしまい、スマホを遠ざけるという行動に出ることがあります。
これは性格の問題ではなく、脳の仕組みによる自然な反応なのです。だからLINEが止まってしまうことが愛情の欠如と断定するのは早すぎます。
返信がない=脈ナシとは限らない理由

「LINEが返ってこないから、脈なしなんだろうな…」そう思い込んでしまう女性は多いです。でも実際には「返信がない=脈なし」とは限りません。
男性の中には「今は仕事モードだから後でゆっくり返そう」と思ってそのまま忘れてしまったり、「既読つけただけで安心しちゃった」というケースもあります。
また「もともとLINEが苦手なタイプ」や「スマホを見る頻度が低い人」もいます。彼らにとっては連絡を返さないことが悪いことだという認識すらない場合もあるのです。
もちろん「本当に脈なし」の可能性もゼロではありませんが、LINEの頻度だけを基準に判断するのはあまりにも危険です。
もっと大切なのは、会っているときの態度や言動に目を向けること。返事の速度よりも、あなたへの接し方にこそ本音は表れています。
まとめ

LINEの返信が来ないと不安になるのは当然です。でもそれを「愛されていないからだ」と決めつけるのは、少し早いかもしれません。
男性と女性ではコミュニケーションに対する考え方も感じ方も、そもそもの「脳の使い方」すら違います。
だからこそ、あなたが悪いわけでも彼が冷たいわけでもなく、ただお互いの世界の見え方がすれ違っているだけ、ということもあるのです。
もし今、返事が来ないことで悩んでいるなら ― それは「彼の本心がわからない」のではなく、「彼の世界をまだ知らない」だけかもしれません。
この違いを知った上で、それでもしんどいと感じるなら、無理に追いかけなくても大丈夫。ちゃんと向き合ってくれる人も、世の中にはたくさんいます。
あなたの時間と心が、ちゃんと届く相手に向かいますように。
編集後記

男性って女性ほど「おしゃべり」があまり得意じゃないんですよ。もちろん全員ではないけれど、多くの男性は「誰かと話すこと」を楽しむのがちょっと苦手だったりします。
私自身もそのタイプで、例えばLINEのやりとりがダラダラ続くと、どうしてもどこかで「もう終わりにしたいな」と思ってしまうんです。
狩猟時代の話を持ち出すのは少し大げさかもしれないけれど、昔から男性って「目的を果たしたら即行動」みたいな感覚が強かったのではないかと思うんです。
一緒にいたのは仲間が好きだからじゃなくて、目的のため。目的が終わったら次へ向かう。そういう切り替えが根本的に早い。
だからたとえ「好きな相手」とのLINEだったとしても、会話に終わりが見えないと脳のどこかで「今、他のことが何もできてない」っていう焦りがじわじわ来るんです。
結果スマホを投げ出したくなってしまう。
女性からすると、「子どもっぽい」「不誠実」に見えてしまうかもしれません。でもそれが男性の「素の反応」であることも、どうか知っていてほしいです。
好きなのに返せない、好きでも続けられない。それでもあなたのことが嫌いなわけじゃない。― そういう男も世の中にはたくさんいます。だからどうか、あまり自分を責めすぎずに。
あなたの気持ちがちゃんと届く相手と、出会えますように。
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