なか卯のカツ丼がまずい噂の真相とは:実食で見えた「やさしい味」の正体

なか卯のカツ丼がまずい噂の真相とは:実食で見えた「やさしい味」の正体 食べる

「なか卯のカツ丼って、まずいの?」そんな声を目にして、気になっている方もいるかもしれません。SNSなどでは賛否が分かれていますが、実際のところどうなのか、迷っている人も多いはずです。

この記事では、なか卯のカツ丼を実際に店舗で食べてみて味・食感・ボリューム・調味料での味変まで、ひと通り確かめてまとめています。

想像していたような「ガツン系」とは少し違いましたが、印象はそれだけでは語れません。結論だけを鵜呑みにせず、リアルな食後感を知ってから判断したい方に向けた実食レポートです。

 

なか卯のカツ丼はまずいのか食べてみた

まずいって本当なのか食べて分かったこと

まずいって本当なのか食べて分かったこと
まずいって本当なのか食べて分かったこと

なか卯のカツ丼について「まずい」という噂を目にして、実は少し気になっていました。

普段はあまりそういう声を気にしないほうですが、実際どうなのか確かめてみたくなり、休日の午後になか卯の店舗へ。混雑はしておらず、注文から3分ほどで提供されたのがこのカツ丼です。

第一印象は「見た目、けっこう丁寧」。卵がふわりとかかっていて、色味もきれい。ひと口食べた瞬間、「あれ、普通に美味しいかも」と思いました。

確かにインパクトのある味ではありませんが、出汁の香りと卵のやさしさがしっかり感じられます。強めの味付けを好む方には控えめに映るかもしれませんが、完成度は決して低くはありませんでした。

卵トロトロで関東のカツ丼とちょっと違う

卵トロトロで関東のカツ丼とちょっと違う

なか卯のカツ丼を前にしたとき、まず目を引いたのは卵の火加減でした。トロットロで、まるで親子丼のようなやわらかさ。見た目の段階で「これは関東のカツ丼とはちょっと違うな」と感じました。

関東のカツ丼は醤油の主張が強めで、卵はやや固め。味も濃くて、食べごたえがしっかりしている印象です。それに対して、なか卯のカツ丼は出汁のやさしさが先に立ち、塩味も甘さも穏やか。

卵が主役のようにふんわりと全体を包み込み、ご飯との一体感も自然に仕上がっていました。ガツンと来る重厚感を求めていると、少し物足りなく感じるかもしれません。

ただ体調や気分によっては、こういった軽やかさがありがたく感じられるタイミングもあると思います。

カツもご飯も柔らかくて食べやすい

カツもご飯も柔らかくて食べやすい

食べていてまず感じたのは、全体のやわらかさ。カツは箸でスッと切れるほどで、衣も重たくありません。脂っこさも控えめで、口の中で自然とほぐれていくような軽さがありました。

特に印象に残ったのは、ご飯の仕上がり。つゆがしっかり染みているのにベタつく感じはなく、ふんわりとした卵ときれいに馴染んでいます。

全体がひとつにまとまっていて、特に意識しなくても自然と食べ進められる感覚がありました。量はやや控えめですが、うどんなどと組み合わせれば満足度も十分に出せそうです。

重たくないのにちゃんと食べた感じが残るこのバランス感は、ちょっと疲れている日などにこそ、ありがたく思えるかもしれません。

 

なか卯のカツ丼をもっと美味しく食べる方法

唐辛子より山椒をかけた方が合う

唐辛子より山椒をかけた方が合う

なか卯のカツ丼を食べていると、途中でふと視界に入る卓上の調味料。唐辛子と山椒が並んでいて、どちらも自由に使えるようになっていました。

せっかくなので、後半にそれぞれ少しずつ試してみることに。まずは唐辛子。ふわっとかかった卵や出汁のやさしい味に対して、唐辛子の辛さがやや強く出て、全体の調和が少し崩れたように感じました。

次に山椒をひとふり。その瞬間に香りが立ち上がり、甘さをすっと引き締めてくれる感覚がありました。やさしさの中に輪郭が出て、味が少し整ったような印象です。

唐辛子も悪くないけれど、個人的には山椒の方が全体となじみがよく、後半の味変としても自然に楽しめました。次はもう少し早めに使ってみようと思います。

640円でこの味はむしろ凄すぎる

640円でこの味はむしろ凄すぎる

なか卯のカツ丼は、並盛で税込640円。いまの外食事情を考えると、手に取りやすい価格帯だと感じます。

最初は「安いからそれなりかな」と思っていたのですが、実際に食べてみると想像以上にしっかり作られていて驚きました。卵はフワフワで、カツは箸でスッと切れるほどの柔らかさ。

出汁の香りもやさしく広がって、全体として落ち着いた味にまとまっています。量は控えめですが味の満足感はしっかりあって、物足りなさは感じません。

うどんなどと組み合わせれば、食べごたえの調整もできます。この仕上がりでこの価格なら、また頼みたくなる理由としてもバッチリ。

迷ったときに自然と選びたくなるような定番のひとつになっていきそうです。

次は山椒を最初からかけて食べたい

次は山椒を最初からかけて食べたい

今回は味の変化を見たくて、前半はそのまま、後半で山椒を試してみました。香りがふわっと立って、卵と出汁の甘さに少しだけ輪郭が加わるような感覚がありました。

味が劇的に変わるわけではありませんが、まとまりがよくなって、一口ごとの印象がすっきりしてくるのを感じました。

気がつけば、山椒をかけてからのほうが食べ進めやすくなっていて、「最初から山椒を使っていればよかったかも」と思ったほど。

唐辛子と違って山椒は味の邪魔をせず、自然に組み込まれていくのが心地よく感じられました。出汁のやさしさがそのまま残りつつ、後味にほんの少しだけ芯が通ったような印象です。

次に食べるときは、迷わず最初からひとふり加えてみるつもりです。

 

まとめ

なか卯のカツ丼は、事前に聞いていた「まずい」という声の印象とは少し違い、全体に「やさしく」まとまった仕上がりでした。

卵はふんわりとろけていて出汁もやさしく、ご飯やカツとの馴染みも自然です。味は控えめですが、最後まで軽く食べきれるくらいの落ち着いたバランスがありました。

途中で山椒を加えると、香りが立って後半の変化にもつながっています。量は少し軽めでしたが無理なく食べ終えられる構成で、うどんとのセットにも向いている印象。

特別なインパクトはないものの、食べている間のまとまりや軽さが心地よくて、また思い出したときに選んでもいいかなと思える存在でした。

なか卯のカツ丼は、その言われ方がちょっともったいない気もするカツ丼でした。

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