上野公園・東照宮第一売店のハムラーメン:30年ぶりに再会した「昭和の味」

上野公園・東照宮第一売店のハムラーメン:30年ぶりに再会した「昭和の味」 食うカニ?

Googleマップで上野公園を見ていると、東照宮第一売店という売店が出てきます。写真を見ると、いかにも「昔ながらの店構え」で、メニューにはラーメンの文字。

昔はこういう店、どこにでもあったんだよな…。でもここ、まだ現役なんだ? そんなことを考えてるうちに、なぜかこの店で食べるラーメンが気になってしまう ─ そんな人も多いと思います。

あの昭和な雰囲気の中で、どんなラーメンが出てくるのか。今回は、実際に東照宮第一売店でラーメンを食べた時のことを、そのまま書いていきます。

 

東照宮第一売店でハムラーメンと出会った

東照宮第一売店でハムラーメンと出会った

上野東照宮の鳥居横にある東照宮第一売店は、初めて見るのにどこか懐かしい店。店先には「ラーメン」「おでん」「氷」といった幟が並び、昭和の観光地で見かけたような空気がそのまま残っています。

でも、だからこそ気になってしまう。Googleマップの写真を見てるだけでも、つい立ち寄りたくなる雰囲気を放ってる。

店内は20名ほどで満席になる小さな空間で、この日は休日の昼過ぎでしたが、観光客や常連客でかなり賑わっていました。

東照宮第一売店でハムラーメンと出会った
メニューと価格は訪問時のものです
東照宮第一売店でハムラーメンと出会った
東照宮第一売店でハムラーメンと出会った

おでんを肴にコップ酒を楽しむ老紳士の姿もあり、公園内なのに地元の時間が流れているような「不思議な感覚」があります。

この店はメニューを注文すると、料理が出来上がったタイミングで代金を支払う仕組み。私はもちろんラーメンを注文しましたが、運ばれてきた丼を見て、思わず笑ってしまいました。

東照宮第一売店でハムラーメンと出会った

それは、昔ながらの醤油ラーメンですが、乗っていたのはチャーシューではなく…ハム。もう、最高です。

ちなみに私が訪れた時(2024年)はハムでしたが、今も同じとは限らないので、もし「ハム目当て」で行くなら、注文前に店員さんに確認するようにしてください。

 

横浜・野毛山動物園のラーメンを思い出した

横浜・野毛山動物園のラーメンを思い出した

昭和の頃は、ちょっと大きな公園や公営プール、動物園といった場所にはこういった売店がよくあったものです。ちなみに私は、そのハムラーメンを見た瞬間、横浜の野毛山動物園を思い出しました。

まだ子供の頃、母と妹の3人で野毛山動物園へ行ったとき、お昼に園内の売店へ入ったんです。

まさに、東照宮第一売店のような雰囲気で、確か「野毛の吊り橋」を渡ってすぐ右あたりだったような気がしますが、私たちはそこでラーメンを3つ注文しました。

横浜・野毛山動物園のラーメンを思い出した
1987-1990年頃の国土地理院航空写真から位置を推測(違ったらすみません)

すると出てきたのが、なんとハムラーメン。子供だった私は「え?ハム!?」と驚愕。しかも食べてみると、母が家で作るラーメンと同じ水準の味。売店とは言え、外食なのに…これかい。

今なら笑い話ですが、当時は少し複雑な気持ちでした。不思議なことに、その味も光景も、今でもちゃんと覚えてます。

横浜・野毛山動物園のラーメンを思い出した

野毛山動物園の売店はもうありませんが、東照宮第一売店でハムラーメンを見た瞬間、私は「当時のそんな記憶」が一気によみがえりました。

ラーメンを思い出したというより、あの時の空気ごと…戻ってきたんです。

 

ハムラーメンではなく思い出が美味しかった

ハムラーメンではなく思い出が美味しかった

冷静に考えれば、ハムラーメンが美味いはずがありません。だって、もし美味いなら日本中のラーメン屋がチャーシューをやめて、ハムに代えるはずだから。

自分でラーメンを作る時だって、冷蔵庫でハムを探すようなこと、私はしません。なのに、東照宮第一売店のハムラーメンは…美味かった。

ハムラーメンではなく思い出が美味しかった

味については…もう見たままです。

でもそれ以上に、私が食べたのは、母と妹と行った野毛山動物園の思い出だったんでしょう。

子供の頃は「貧乏くせえなあ…」と思った味が、30年経って再会した時、その印象とはまったく別なものになっていた。

それは「30年という時間」が、そのラーメンに乗っていたからかもしれません。

ハムラーメンではなく思い出が美味しかった

今も残る「昭和の売店」、とても貴重だと思います。ただ正直なところ…残り続けるのは簡単ではないでしょう。建物は古くなるし、運営コストも上がります。

懐かしいと感じる(私のような)世代も、少しずつ減っていく。だからと言って、建て替えれば解決するわけじゃないのが苦しいところ。

きれいな建物になれば、また別の客層に支持されるとは思いますが、この空気感は失われます。

ハムラーメンではなく思い出が美味しかった

久しぶりに会った知人に、「お変わりないですか?」と尋ねる ─ そんな挨拶が日本にはあると思いますが、心のどこかでは「変わらないこと」に安心したいんじゃないか、私はそう思ってます。

でも、変わらないまま「ずっと残る」ことは難しい。そんな寂しい気持ちも…少し感じました。だからこそ、店が続いてるうちは、また食べに行きたいなと思います。

 

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