教科書でザビエルの肖像画を見たとき、「髪型ダサくね?」と気になった人に向けて書いてます。
インパクトの強さで色々「ネタ扱い」されがちなザビエルさん…。でもあの頭、実はちゃんと理由があって、その理由がどこにもスッとまとまってない。
この記事では「ザビエルの髪型」の正体、宗教者が髪を剃る理由、そして武士の独特すぎる髪型まで、一気に並べて理解できるようにしてあります。
「クソダサな髪型」に見えるかもですが…、読み終わる頃には「なるほど、こういうことだったのか!」と腑に落ちるはずです。
ザビエルの頭はなぜあの形なの?

ザビエルの「あの頭」。あれはハゲではなく、自分の意思で剃った「トンスラ」という聖職者の髪型です。当時のキリスト教圏では、宗教的な立場や役割を示すサインとして広く使われていました。
髪を剃ることには「世俗的な誇りを手放す」という意味があり、神に仕える人としての意思表明でもあったようです。
当時は制服や身分証のようなものがなかったので、「見ただけで聖職者だと分かる役割」も担っていました。
トンスラの意味は地域ごとに解釈が違い、イエスがかぶせられた「いばらの冠」を表すという説もあります。
形も一種類ではなくローマ式など複数あったようで、完全な輪っか型で肖像画が残っている人も多くいますが、ザビエルは頭頂部だけ剃って横はフサフサ。
いずれにしても、当時の聖職者の中では「メジャーなスタイル」だったわけです。
どうして宗教の人は髪を剃るの?

「頭を剃る」と聞くと…、多くの人はお坊さんを思い浮かべると思います。実際、今でも多くのお坊さんは「あの頭」ですよね。
一方、キリスト教のトンスラは1972年に廃止されてしまいました。でも、今から50年ちょっと前までは「あの髪型の人」がいたと思うと…、ちょっと驚きです。
でも、なぜお坊さん「あの頭」は廃止されないのか?それは同じ「剃る」でも意味の方向が違い、「お坊さんは修行」で「トンスラは外見の規範」だったからと言われています。
ただ、ザビエルが所属するイエズス会にはトンスラの習慣がなく、頭頂部だけ剃った「簡易トンスラ?だった説」などがあり…、やっぱり「ガチハゲだったんじゃないの」という疑惑も払拭できず。
まあ、髪型はともかくとして…、日本を導いてくれた「偉大な聖職者」であったことは間違いありません。
武士はなぜ頭の上を剃ってたの?

ここまで来ると、やっぱり気になりませんか?武士の「クソダサ髪型」。一見ハゲっぽいんですが、あれは「月代(さかやき)」という髪型です。
でも最大の疑問は「なんでそんなことしてたの?」ですが、その理由は実用性。武士は兜をかぶると頭が蒸れるので、頭頂部を剃って通気性を確保してたんです。
そんなに蒸れるなら全部剃れば?と思うかもしれませんが…、全剃りだと兜が滑って逆に危ない。だから前だけ剃って後ろを残すスタイルが最適でした。
さらに残った髪をまとめて「ちょんまげ」にすると兜が安定し、クッションのような役割を果たしたんです。また時代劇で人によって髪型が違うのは、時代や身分によって月代の深さに差があったから。
戦国時代は浅い月代や月代なしの武士もいて、江戸時代になると広い月代が一般的になったと言われています。

昔の髪型って今もやっていいの?

ザビエルの話から完全に逸れてますが…、武士の「クソダサ髪型(月代)」がいつ姿を消したのか?というと、まず1871年(明治4年)の「散髪脱刀令」が大きな転機でした。
これは「武士のちょんまげ義務を廃止」&「刀を差さなくてもいいよ」と定めた自由化の命令です。
でもこの段階では「ちょんまげ」も「帯刀」も禁止はされておらず、あくまで「気楽にしていいよ〜」というもの。
しかしその後の1876年(明治9年)に「廃刀令」が出され、「帯刀」が禁止されます。これによって、武士は事実上終わりを迎えました。
でも…禁止されたのは「帯刀」だけで、「ちょんまげ」は現在でも法的に禁止されていません。つまりトンスラも、お坊さんのハゲ頭も、武士の月代も「法的にはやってOK」ってこと。
ただ…、学校や会社のルールは確認してからにした方がいいかもです。








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