入院してテレビをつけようとした時、「うわ、カード方式だ…」と戸惑ったこと、ありませんか。入院費の会計とは別精算で、しかも「先払い」という仕組みがピンとこないし、何よりも面倒臭い。
でもこの小さな違和感の裏側を追っていくと、病院側がそうせざるを得ない事情や、「後払い」では成り立たない理由が見えてきます。
この記事では、カード方式が選ばれている理由、「後払い」が難しい背景、そして「先払い」が一般的になっている仕組みまでをまとめています。
読み終えるころには、「面倒だけど…、そういう事情なら仕方ないか」と思えるかもしれません。
なぜ病院のテレビは「カード方式」なのか

まず、入院中のテレビは「医療」ではなく「娯楽」になるので、入院費とは別管理にしなければなりません。もし入院費に含めてしまうと、保険計算が複雑になってしまう。
それなら「現金で課金させてよ」と思いがちですが…、この場合だと患者は現金を枕元に置き続けることになるので、入院生活との相性が最悪なんです。
入院患者は検査やリハビリなどでベッドを空ける時間も多く、また病棟は多くの人が出入りするため、現金を常に枕元に置くのは「盗難リスク」が高くなります。
実際、大きな現金は貴重品BOXに入れたとしても、テレビ用の小さな現金は枕元にポンッと…してしまう。
一方のテレビカードは病院内でしか使えず換金性も低いため、現金ほどの被害は出ないと考えられます。こういった事情から、病院のテレビは「カード方式」が定着してるんです。
なぜテレビ代は「後払い精算」できないのか

先ほど、テレビ代は保険適用外だから「別管理」と書きました。でも…それを言ったら、「差額ベッド代」や「病衣代」などは保険適用外なのに「後払い精算」できますよね?
これらは「日数や回数」で料金が決まるものなので、「後払い精算」でも問題は起きません。
でもテレビは人によって「観た時間」が違うし、分単位で料金が決まるので、「後払い精算」だと「最終的に何分観たかの確認」が会計時に必要になってしまう。
また退院直前までテレビを見ている可能性もあるので、病院側はその都度利用時間をチェックしなければならず、この手間が増えると退院手続きが一気に詰まってしまいます。
「小さな金額」と言ってしまうのは良くないと思いますが…、テレビ代の精算程度のことで、やっと退院できる患者に負荷をかけたくない。そんな病院側の思いもあるでしょう。
なぜ「カード1枚で後払い」にならないのか

でも、「何分観たか記録するテレビカード」を患者全員に貸し出して、会計時に「観た時間」をピッ!と読み取れば「後払い精算」できるんじゃない?
1,000円のテレビカードを何度も買って、退院時に無駄にすることもないし…。でもこれ、テレビは「本当に見てたのか?」が本人しか分からない、というのが問題なんです。
もし途中で寝てしまったり、特に「薬や医療行為の影響」で意識が落ちてたりすると、病院側は利用の証明が難しくなります。
本人が「見てない」と言ってしまえば確認のしようがなく、請求根拠が弱い料金はトラブルの火種にもなりやすい。
もちろん、「何分観たか記録するテレビカード」システムを導入するにもコストがかかりますが、病院側のメリットが小さすぎる…。
つまりこの辺が、病院のテレビが「カード方式」を採用し続けている理由でしょう。






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