ひな人形を出すたびに「左大臣と右大臣ってどっちが偉いの?」と迷ってしまう…そんな経験、ありませんか?
この記事では、左大臣と右大臣の序列や立場の違いを丁寧に解説しながら、なぜ左大臣が右側に置かれるのかという素朴な疑問にも答えていきます。
さらに、左上位という日本文化の根底にある価値観や、日常生活の中に潜む「左が特別」という感覚についても掘り下げます。
読み終わるころには、お子さんや周囲からの質問にもスッと答えられるようになっているはず。ちょっとしたモヤモヤを、この記事でスッキリ解消していきましょう。
左大臣と右大臣はどっちが偉いのか

左大臣と右大臣 ─ 古代日本の政治を支えた最高位の官職で、どちらも天皇のすぐ下に位置する重鎮です。でも、序列としては左大臣のほうが上位。
これは雛人形だけの決まりではなく、実際の官職の序列に由来しています。
朝廷では左大臣が政治全体を取りまとめる筆頭の役職とされ、経験豊富な年長者が任命されることが多かったのに対し、右大臣はその補佐役で、比較的若い人材が任じられることもありました。
左右に差がある理由は、天皇が南を向いて座るのが基本だったため。天皇から見て左側は東であり、太陽が昇る方向として位が高いと考えられていたからです。
雛人形で左右が逆に見えるのは、見る人の視点でなくお内裏様(ざっくり言うと天皇)から見た左右が基準になっているため。この違和感も、日本文化らしい視点のズレによるものといえます。
左大臣と右大臣はどれくらい偉いの?

右大臣より左大臣の方が偉いってことはわかったけど…、でもこの二人はどのくらい偉いのか、ちょっと分かりづらいですよね?なので今回は、雛人形をプロ野球チームに例えてみます。
まず最上段のお内裏様は球団オーナーで、お雛様はオーナー夫人。二段目の三人官女は投手コーチや打撃コーチで、三段目の五人囃子は実際にプレーする選手たち。
そして五段目の仕丁は球団マスコットといったところでしょう。そして4段目の左大臣はチームの監督で、右大臣はヘッドコーチといったところ。
いやでも、野球、よくわかんないし…って人のために、日本政府のパターンでも例えておきます。左大臣は官房長官で、右大臣は官房副長官といったところ。
つまりこの二人、セットではありますが…、明らかに「左」がメインで「右」は補佐役という図式なんです。
今でも日本人は「左」に惹かれるのか

へ~、昔ってそうだったんだ~って思ったアナタ。「左がメイン」という感覚は、現代の日本にも残ってます。
たとえばカレーライス!ルーは自然と左側。焼き魚も頭を左にして出すのが基本ですよね?これは左側を「特別」「礼節を示す場所」として扱う、日本人的な感覚によるものです。
ビジネスでも、メールの宛先欄では役職が高い人を左側に置くことが自然とされます。
つまり「右」は日常、「左」は意図を込める側。だからこそ「左」にあるものは意味があり、「敬意や感情が表れる」というわけ。
槇原敬之の「もう恋なんてしない」の歌詞でも、「左に少し とまどってるよ」と ─ さよならと言った君(日常)を「右」としたからこその「左」。
左大臣が上位という認識は、そんな日本人独自の「感覚の地層」から生まれた、ごく自然な延長線上にある、というわけです。






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