ラーメンに「のり」が乗っているのはなぜか:味では説明できない違和感の正体

ラーメンに「のり」が乗っているのはなぜか:味では説明できない違和感の正体 聞くカニ?

ラーメンに海苔が乗っている理由って、実はちゃんと説明できる人って少ないんじゃないでしょうか。香り?旨味?ライス用?…そう言われても、なんだかイマイチ腑に落ちない。

そんな違和感を持ったまま、この記事にたどり着いたあなたと、今回はこの謎に向き合ってみます。実はこのテーマ、味だけでは説明がつかない背景があるかもしれません。

海苔がラーメンの定番具材になった理由を「感覚」「事実」「商売の視点」から順にひも解きながら、なぜ今もラーメンに海苔が乗っているのか、その納得感にたどり着く仮説をご紹介します。

 

ラーメンの海苔が「味のため」という違和感

多くの人が、ラーメンに海苔が乗っている理由を聞かれて「香りづけ」や「旨味を加えるため」、または「ライスを巻くため」と答えるかもしれません。実際、ネット上でもそういった説明が並んでいます。

ただ、あらためて考えてみると ─ それって本当に納得できる理由でしょうか? スープに海苔の香りや、味にはっきりとした変化を感じた人は、そこまで多くないかもしれません。

そもそも海苔はラーメンのど真ん中で活躍するような主役ではなく、丼の脇にそっと添えられる具材。

そして、もしスープの味を引き立てることが目的なら「あおさや青のり」など、もっと風味の強い素材もあるはずです。

にもかかわらず、なぜ今も多くのラーメンに「あの四角い海苔」が乗っているのか? 味だけでは説明しきれない「そんな小さな違和感」が、この記事の出発点です。

 

海苔を乗せる理由は明確には分かっていない

でも、ラーメンに海苔が乗っている理由を調べても、「これが正解!」という明確な答えには辿り着けません。

ネット上でも「東京湾が海苔の産地だった」「蕎麦屋から転身した店が海苔を使った」などなど…。いくつかの説が挙げられているだけで、納得できる情報が乏しい、というのが実情です。

またどの情報も「後づけ」のように感じてしまうのは、「ラーメンに海苔って本当に必要?」という感覚が心のどこかにあるから…、かもしれません。

明確な役割があるわけでもなく、全てのラーメンに入ってるわけでもない ─ それでも海苔は定番トッピングとして今も残り続けてる。

つまりラーメンと海苔の関係には、「分からなさ」がそのまま残されてきたということ。納得できる理由が見つからないからこそ、余計にモヤモヤしてしまう ─ それがラーメンの海苔なんです。

 

海苔を乗せた理由を商売の視点から考えてみる

明確な答えが見つからない「ラーメンと海苔」の関係。でももしそれが、純粋に「商売の都合」から始まったものだとしたら ─ 少し腑に落ちる気がしませんか?

戦後、蕎麦屋からラーメン屋に転身する店が多かった時代。元々ざる蕎麦用などに、同じ商店街の海苔屋から仕入れていた海苔を、「もう要らない」とは言えなかった。

商店街では店同士の付き合いが何よりも大事で、また海苔のような保存が効く食材は、現金に余裕があるときに多めに仕入れ、苦しい月をやりくりする「流通の緩衝材」でもあったはず。

つまり味の必然よりも、仕入れの現実。それが、海苔という具材がラーメンに残った、一番の理由だと感じます。

今でも当たり前のように添えられる海苔には、そんな人と人との関係や、店を続けるための工夫が、静かに滲んでいるのかもしれません。

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