「ザ★シュウマイ、前より小さくなった?」と感じた人もいれば、「思ったより普通…?」と首をかしげた初見さんもいるかもしれません。
実はこの2つ、どちらも「期待と現実のギャップ」から生まれた違和感です。久々に買った人にはサイズの変化が、初めて食べた人には味の印象が、それぞれ引っかかっているようです。
この記事では、そんな声の背景を実食レビューを通して検証しました。味や仕様の変化、ご飯との相性まで丁寧に解説しています。印象が揺らいだ方にこそ読んでほしい内容です。
ザ★シュウマイに不満の声が出る理由
サイズは本当に小さくなった?

SNSなどで「ザ★シュウマイが小さくなった気がする」といった声が出ているのは事実です。
実際、2024年のリニューアルで内容量が288gから279gへと変更されたことが、味の素冷凍食品の公式サイトに明記されています。つまり「小さくなった」という指摘には、一定の根拠があります。
ただしその差はわずか9g。1個あたりに換算すれば微小な違いで、見た目や満足感に大きな影響を与えるほどではありません。
メーカーとしてもコストカットのために意図的に量を減らしたというよりは、全体の仕様見直しに伴って自然に調整された結果と見る方が自然です。
「なんとなく違和感がある」と感じた方は多いかもしれませんが、実態としてはその印象ほど極端な変化ではないように感じられます。
「まずい」の評価はなぜ出た?

ネット上では「まずい」と評する意見も少数ながら見かけますが、実際に食べてみた印象とは大きく異なります。考えられる理由のひとつは、調理方法を間違えてしまったケースです。
たとえば温めすぎて水分が飛びすぎていたり、逆に加熱が不十分で冷たい部分が残っていたりすると、どうしても本来の味わいを損ねてしまいます。
また好みによるギャップもあります。
シュウマイの味付けは濃厚すぎず、肉本来の風味や皮のやわらかさを活かした設計になっているため、ジャンキーな味を求める層には物足りなく感じられることもあるかもしれません。
ただ筆者としては一口食べた瞬間に「これは美味しい」と感じました。冷凍食品の中でも完成度の高い一品だと素直に評価しています。
餃子と比べて誤解されてないか?

シュウマイが「なんとなく物足りない」と思われてしまう背景には、日本における食文化の定着度の違いがあるように感じます。
餃子はラーメン店や中華料理店でも定番の存在で、誰もが味や食べ方をよく知っていますが、シュウマイはそうではありません。
そもそもシュウマイは「からし醤油」で食べることを前提にした設計が多く、食べ慣れていない方がそのまま口にすると、味のバランスが平坦に感じられてしまう可能性があります。
またビジュアルや構造が似ていることで、無意識に「餃子の仲間」として期待されてしまうこともあるでしょう。けれどもシュウマイは、餃子とは違うベクトルで魅力を持った料理です。
違いを理解したうえで食べると、満足度は大きく変わると感じました。
ザ★シュウマイを実食してみた結果
袋のまま温められる手軽さ

ザ★シュウマイの便利さでまず驚かされるのが、袋を開けずにそのまま電子レンジで加熱できる仕様です。
冷凍食品では一般的に皿に移し替えたり、ラップをかけたりといった工程が必要ですが、この商品は袋のまま調理可能(9個加熱の場合)。500Wなら約3分30秒で仕上がります。
加熱中は袋がパンパンに膨らむため少し緊張感もありますが、しっかりと密閉された構造で、加熱後に手で簡単に開封できる点も魅力です。
袋を開けた瞬間にふわっと香る肉の香りと湯気が食欲をそそり、皿に並べる頃にはもう空腹が限界に近づいています。
調理の手間が極端に少ないため、忙しい日の食事やお弁当のおかずとしても非常に実用的。冷凍食品の進化を感じる仕様だと素直に思いました。
皮と肉汁の完成度に驚いた

ひと口食べた瞬間にまず感じたのは、皮のやわらかさと中から溢れる肉汁の存在感でした。
大ぶりのシュウマイは見た目以上にジューシーで、歯を入れた瞬間にふわっとした皮の感触とともに、ワシワシとした食感の豚肉がしっかりと伝わってきます。
肉の甘みとともに、わずかに感じるXO醤のような風味が全体の味を引き締めており、冷凍食品とは思えない複雑さと深みがあります。
口に入れてすぐ「これは美味しい」と感じられる味設計で、特別な調味料を使わなくても完成されています。皮が薄すぎず厚すぎず、絶妙なバランスを保っている点も印象的でした。
シュウマイとしての完成度が非常に高く、正直に言って専門店で出てきても違和感がないレベルだと思います。
白飯に合う満足感がすごい

このシュウマイの真価は、白飯との相性でさらに引き立ちます。しっかりとした味付けと肉の旨みがご飯にぴったりで、気づけばおかわりしたくなるほど箸が進みます。
筆者は9個すべてを一度に温めて試しましたが、ご飯と一緒に食べると一気にボリュームのある食事に変わります。副菜ではなく、主役級のおかずとして十分に成立していると感じました。
9個という数は見た目以上に満足感があり、成人男性でも「これだけで一食になる」と思えるボリューム感です。
コストパフォーマンスの面でも、冷凍庫に常備しておきたくなるレベル。まさに「男の一食完結型シュウマイ」と呼びたくなる存在でした。
まとめ
ザ★シュウマイに対して「小さくなった」「まずい」といった声が出ているのは確かですが、実際に食べてみると、その印象は大きく変わると感じました。
内容量は確かに微減していますが、満足度に影響するほどの差ではなく、むしろ調理の手軽さや味の完成度の高さには驚かされました。
特に肉の旨みと皮のやわらかさ、そしてご飯との相性は、冷凍食品の枠を超えていると言っても過言ではありません。
個人的には「崎陽軒のシュウマイ以外は認めない」と思っていたほどでしたが、その自分が「これは美味しい」と感じたことに驚いています。
もしネガティブな評判で購入を迷っている方がいれば、ぜひ一度自分の舌で確かめてみてほしいと思います。
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