「糖質は太る」と信じて頑張ってるのに、なぜか「お米をモリモリ食べてるのに痩せてる人」っていませんか? この記事はそんな疑問を持ったあなたに向けた内容です。
「え、私がダメなの?」と落ち込みそうになるこの現象、実はちゃんと理由があります。ポイントは「お米が痩せさせてる」わけではなく「痩せてる人がたくさん食べられる体質」にあるということ。
その違いを理解することで、自分に合った食べ方やダイエットのヒントが見えてきます。
この記事を読めば「お米は敵」ではないという新しい視点と、代謝を味方につける方法が手に入ります。焦らず一緒に整理していきましょう。
お米を食べてるのに痩せてる人って?
米で太るって本当なの?
「白ごはんは太る」と思っている人は、いまだに多いかもしれません。確かにお米は炭水化物であり、カロリーもそれなりにあります。しかしそれだけで「太る食材」と決めつけるのは早計です。
実際には食べる量やタイミング、日々の活動量によって体重の増減は大きく変わります。お米を食べても太らない人がいるのは、それだけ代謝や生活習慣に差があるということ。
大事なのは「何を食べたか」ではなく「どう消費したか」なんです。太るかどうかはお米のせいではなく、体の仕組みや使い方による影響が大きい。つまり「お米は太る」は一面的な見方にすぎません。
食べても太らない人の理由

たくさん食べているのに細い人、身近にもいませんか?あれは「体質」のせいだけではなく、代謝の高さが大きく関係しています。
代謝が良い人は食べたエネルギーを効率的に使い切るので、余分な脂肪として蓄えくくなります。また筋肉量が多かったり運動量の多い人は基礎代謝や活動代謝が高く、自然とカロリー消費も多くなります。
さらにそういった人は「お腹が空きやすい」ため食事の量も多く見えるだけで、実際にはバランスが取れているということも。
つまり「食べてるのに太らない人」は、見えないところで「ちゃんと燃やしてる」だけなんです。
糖質制限で痩せないのはなぜ?

糖質制限ダイエットは一時的に体重が落ちやすい方法として知られています。
しかし「全然痩せない」「リバウンドした」という声も多く、それには理由があります。糖質を極端に減らすと身体は省エネモードに入り、代謝が落ちてしまうことがあるのです。
さらに糖質を避けるあまり栄養バランスが崩れ、筋肉量が減少することで基礎代謝が下がる可能性も。そうなるとますます痩せづらく、太りやすい体になってしまいます。
つまり糖質を制限しすぎると、かえって痩せにくい状態に陥ることがあるのです。長期的には「代謝を落とさない食事」の方が痩せやすいといえるでしょう。
痩せ体質の秘密は「代謝」
お米に痩せる効果はない
「お米を食べると痩せる」と思っている人がいたら、それはちょっと誤解です。
お米に特別な「脂肪燃焼成分」や「代謝促進作用」があるわけではありません。お米は炭水化物が主成分であり、カロリーも決して低くはない。
ただし「痩せてる人がよくお米を食べている」という事実はあります。それはお米のおかげで痩せているのではなく、もともと痩せやすい体質や代謝の高い人がお腹が空いて自然と食べているから。
つまり痩せるためにお米を食べているのではなく「痩せているからこそお米を食べても太らない」という順序なのです。お米に罪も功績もありません。体の仕組みを知ることが、誤解を解く第一歩です。
代謝が高い人ほど自然とお腹が空く

代謝が高い人の特徴のひとつに、「とにかくお腹が空く」という傾向があります。これは体がカロリーをしっかり消費できている証拠。
食べたエネルギーがどんどん使われるため、次のエネルギー補給を早く求めるのです。特に筋肉量が多い人や、よく体を動かす人はこの傾向が顕著です。
一見「めっちゃ食べてるのに太らない人」に見えるかもしれませんが、実際は燃費が悪い「高出力なエンジン」を持っているようなもの。
その結果自然と食事量も多くなるけれど、蓄積されずに使い切れている。つまり「お腹が空きやすいのは代謝がいいから」というのは、痩せている人の大きな共通点といえます。
基礎代謝と活動代謝の違い

「代謝が大事」とよく言いますが、そもそも代謝には大きく2つの種類があります。
ひとつは「基礎代謝」。これは何もしていない状態でも体が使うエネルギーで、心臓を動かしたり体温を維持するなど、生きていくために消費されるカロリーのこと。
もうひとつが「活動代謝」。こちらは運動や移動、家事などで使うカロリーです。日常生活の中で意識的に増やせるのはこの活動代謝の方。
けれど基礎代謝を高めておくと何もしていなくてもエネルギーがどんどん消費され、太りにくい体になります。痩せ体質を作るには、この両方をどう使いこなすかがカギになります。
代謝を上げて太りにくい体に
筋肉とタンパク質で基礎代謝UP
基礎代謝を上げるための最大のポイントは「筋肉量を増やすこと」です。筋肉は体の中でも多くのエネルギーを消費する組織で、筋肉が増えるだけで「何もしてなくても太りにくい体」が作られます。
そのためには運動ももちろん大切ですが、それ以上に「タンパク質の摂取」が欠かせません。筋肉はタンパク質でできているため、材料が足りなければ成長も維持もできません。
肉、魚、卵、豆腐などを日々の食事にしっかり取り入れましょう。特に朝やトレーニング後は吸収もよく、効果が出やすいタイミングです。
筋肉を育てれば体は勝手に「燃える状態」になっていく。それが代謝を味方につけるための第一歩です。
朝食と睡眠で代謝の土台をつくる

代謝を上げたいなら、「朝食」と「睡眠」を甘く見てはいけません。
朝食は1日の代謝スイッチを入れる大事なタイミング。ここで何も食べないと、体がエネルギーを節約しようとして省エネモードに入り、結果として代謝が落ちてしまいます。
また睡眠も非常に重要です。寝ている間に分泌されるホルモンは、筋肉の修復や代謝の調整に深く関わっています。睡眠不足が続くと、ホルモンバランスが崩れて太りやすい体に。
朝ごはんでしっかり糖質(お米もOK)を摂り、夜はしっかり眠る。この2つを整えるだけで代謝のベースが大きく安定します。派手ではないけれど、確実に効いてくる土台作りです。
軽い運動を習慣にすると変わる

激しいトレーニングを毎日する必要はありません。むしろ代謝を上げるためには「日常的に軽く動くこと」のほうが重要だったりします。
たとえばエレベーターを使わず階段を選ぶとか、テレビを見ながらスクワットを10回するとか、それくらいの運動でOK。
ストレッチやラジオ体操のような軽めの動きでも、筋肉に刺激が入れば「燃やすスイッチ」は確実にオンになります。
大事なのは「継続」と「習慣化」です。
無理なく日々の中に運動を差し込んでいくことで気づいたときには代謝が上がり、太りにくい体が自然とできあがっているはずです。やるかやらないか、それだけの差です。
まとめ

「お米をたくさん食べてるのに痩せてる人」には、ちゃんと理由がありました。
ポイントはお米そのものではなく、その人の「代謝の良さ」にあります。エネルギーを効率よく消費できる体だからこそ、食べても太らない。
逆に、代謝が低い人が同じように食べれば太るのは当たり前なんです。つまり大切なのは「お米を食べるな」でも「米を食べて痩せよう」でもなく、自分の代謝に合った量や生活を見極めること。
もし今うまくいっていないなら、まずは筋肉、朝食、睡眠、運動といった「代謝を整える生活」から始めてみましょう。
お米は敵じゃないし味方でもない。どう付き合うかを決めるのは、あなた自身の体と日々の習慣です。
なお、この記事で使われている「白ごはん」の写真、実は足立区の某デカ盛り食堂で撮影したものです。このデカ盛りご飯の正体が気になる方は、ぜひこちらの記事もどうぞ。

編集後記

「お米をたくさん食べてる人って、なんで痩せてるんだろう?」これ、実は私自身もずっと不思議に思っていたことなんです。
たとえば女子のお弁当ってすごく小さくて可愛いのに、野球部の男子はドカベンみたいな大きなお弁当をペロッと完食してたりする。それでも痩せてる。
あれを見るたびに、「お米って実はダイエット食なんじゃないか…?」とすら思ってました。
それにお米って炊くとかなり膨らむけど、もともとは小さな粒ですよね。「これ、実質ほとんど水分じゃない?」なんて、学生の頃は本気で考えてました(笑)
もちろん、今はしっかり糖質だと理解してますが…。
あと、冷やご飯が太りにくいって聞いたこと、ありませんか?自分の感覚でも冷たいご飯の方がダイエットに効くという実感があります。
ふかふかの炊きたても最高だけど、冷やご飯のモチモチ感も慣れると意外と美味しかったりします。おひつで保存したご飯なんて、水分がいい感じに抜けてて最高なんですよ。…まあ最近そのおひつ、ちょっと黒ずんできてて使うの迷ってるんですけどね…。
昔の人って毎食炊きたてを食べてたわけじゃなくて、朝に炊いたご飯をおひつに入れて、昼と夜はおひつごはんを食べていたそうです。夜は湯漬け飯にしたりしてね。
お米ってただの主食じゃなくて「文化」や「暮らし」の一部だと思います。そう考えると「痩せる」・「太る」だけじゃない、もっと自由な向き合い方があってもいいなって思います。
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